家電レビュー#10|過去イチの衝動買い、デロンギエスプレッソマシンで日常にコーヒーが溶け込んだ。

おうちのこと
ハカイ
ハカイ

お久しぶりでございます。

毎度冒頭で誰に対してか分からないお詫びをしている気がしますが、振り返るとかれこれ昨春ぶりの記事ということで。なんだかすみません。

昨年は再び生活の変化に立ち会ったタイミングでしたね。一昨年まで何をするにも気にかけなければならなかった新型コロナウイルス感染も、春先から見ると生活そのものにそこまで大きな影響を与えるものではなく、僕たち家族も例年を取り戻したかのように、GWには宮城→福島→新潟と車での長旅を敢行したり、夏には我が家に友人を招く機会を増やしたり、9月には娘2人を連れて初めてのキャンプに出かけたり、11月には念願の東京旅行まで実現してしまったり、思い思いに過ごしていました。

仕事でも博多に長期出張したり軽井沢へオフサイドミーティングに出向いたりとオフィス外の活動が活発化しましたね。名刺が急速に消費されていって、身近にあるアナログな紙文化に唖然としつつ、オフラインでの出会いが回復してきた証左でもあって、なんだか感慨深いです。

もちろん感染対策をしっかりしたうえで、こうして少しずつそれぞれの意思で動くことを許容できる社会になってきたのは喜ばしく思います。

ヨメ
ヨメ

何様でしょうか?

さて、例年を「取り戻した」という表現はしたものの、厳密に言えばやはりニューノーマルで、行動も伴う新たな日常が作られ始めたように感じています。個人的には、「オンとオフ」や「アウトドアとインドア」が明確に分断されつつ柔軟に選択できるようになってきた感覚で、仕事においてもオフィス出社とリモートワークを事情に応じて選ぶことができるようになりましたよね。

僕の働く会社でもサービス特性柄なかなか自由にとはいかないまでも、今年度頭から一部条件付きで在宅勤務を認める規程が策定され、私も週1日ほど利用しています。なかなか誘惑が多い在宅勤務、、我が家は住みやすさ過ごしやすさを追求しているため尚更です。そんなリモートワークのモチベーションを左右させるものを衝動買いした話。

デロンギエスプレッソマシン買いました。

のっけから。そうです、コーヒー党の憧れ、泣くコーヒーフリークも黙る、そう言っても過言ではないデロンギ。コーヒーを愛飲し始めた20代前半からいつかは手に入れたいと夢見てきたデロンギのエスプレッソマシンを買ってしまいました。

事の起こりはとある5月の週末のこと。ちょっとリーズナブルな夏服でも買いに行こうかな、と車で5分の那須ガーデンアウトレットに出向いた僕たち家族は、パーキング沿いにある遊具で娘たちをたんまり遊ばせ、GAPやいくつかのセレクトショップを回って目当ての夏服を数点チョイスし、スニーカーも見ようかなと道中にあるデロンギのショップに寄り道したのが間違いでした。

な、なんとそこには、アウトレット品らしく定価から大幅オフの高級エスプレッソマシンが3種類。もちろんまったく想定していなかった代物なので、そそくさと立ち去ろうとするもやっぱり気になる。まじまじと眺めていると獲物を見つけたように怪しい笑みを浮かべた店員がすり寄ってきて、おもむろに試飲を勧めてくる。まぁ試飲くらいなら、と口に含むとやたら美味いではないか、と。

まぁ美味しいんだろうと思って受け入れているので、ある意味当然の帰着といえばそうなのですが、いかんせんタイミングが悪かった。前述の通りリモートワークの快適さを追求しつつある時季。出社の際僕は毎日淹れたてのコーヒーを魔法ビン形態のタンブラーにたっぷり注いで持って行くのですが、リモートワークの日は朝淹れたものを都度マグカップに移しては温める。仕事中のコーヒーってけっこう飲んじゃうんですよね。カップが空になるたび温め直しては香りも飛んだコーヒーを自宅で飲んでいる矛盾、とはいえ都度淹れるなんてコーヒーメーカーでは少し面倒。。そんな些細な悩みを抱えた頃に寄るべきところではなかった。

このエスプレッソマシンがあれば、スイッチ1つで挽きたて淹れたてのコーヒーが飲める。そしてデロンギのエスプレッソマシンには後述しますが、エスプレッソだけでなく、カフェ・ジャポーネというドリップコーヒーを淹れる機能もある。みるみるうちに食指は動き、買うかどうかよりどのグレードにするか選び始めた僕に危険を感じたのかヨメの暗黙の「待った」がかかった訳です。

あと少しそこにいたら、僕はクレジットカードを左手に店員に話しかけていたでしょう。すんでのところでヨメに正気に戻してもらい助かりました。その後予定通りスニーカーを流し見て帰路に着いたのですが、そう簡単に終わる話ではありませんでした。

翌日、折しも我が家でリモートワークに勤しんでいた僕。集中しているつもりでも、目の前に置かれたマグカップが気になる。午後にもなるとやはり決して美味いものではない。ただ仕事の合間にフィルターにパウダーをセットしコーヒーを淹れ直す気にはならない。昨日頭で整理した具体的な解決策がよみがえる。ここからショップまで10分もかからない。幸いこの日は週明けで遅くに持ち越しそうな案件もなし。よし、デロンギへ行こう。一瞬のうちに爽快な旅の決断をしたJRのCMのように、2日連続のアウトレット行きが決定したのです。

ヨメ
ヨメ

例えが年代を想像させますね。

今思うと、リモートワークでもオフィスと同じように、タンブラーに1日分詰め込んで保温しとけばいいのに、と思いますけどね。無意識下ではどうしてもエスプレッソマシンを購入する動機をつくりたかったのでしょう。

そうしてヨメを必死に説得し(傷む懐の大半はもちろん僕です)、晩ごはんがてら娘も連れて現地に到着したのが18時前のこと。

デロンギショップでは、昨日もいらっしゃった店員さんに開口一番「昨日も・・・」と声をかけられ、恥ずかしくも話が早いとあらかじめ決めていた機種を伝え、サクッと梱包をお願いし逃げるように店舗を後にする。こうして持ち帰ったデロンギエスプレッソマシンは、懐から消えていったお金に反比例するように、片手で持つにも非常に重く、思い立ってわずか2日で大金を散財した罪悪感もまた重く、ごまかすようにキッチンカウンターに並べた午後20時。

購入したモデルは、マグニフィカSスペリオレ。

悩んだ末に我が家で購入したのは、全自動型エスプレッソマシンのエントリーモデル、マグニフィカSシリーズの日本特別モデル、スペリオレです。

デロンギの全自動型エスプレッソマシンにはいくつかのグレードとモデルがあるのですが、ざっと見る限り以下の機能によって分かれているように見えました。

レギュラーコーヒー系が淹れられるか

エスプレッソマシン、という分類の通り、従来はエスプレッソを淹れるためのマシンです。エスプレッソとは、イタリア発祥のコーヒー抽出方法の一つで、専用器具を用いて瞬間的な圧力をかけて抽出するもの。1杯わずか30ccほどの超濃厚なコーヒーで、カフェラテやカプチーノ、マキアートなど、某シアトル系コーヒーショップで見かけるメニューのベースでもあります。

もちろん個人の好みの違いはありますが、日本で日常的に飲まれるのは、俗にレギュラーコーヒーやドリップコーヒーと呼ばれる挽いたコーヒー豆の上からお湯を注いで抽出するもので、1杯150〜200ccの適度なコク、味わいをもつコーヒーです。私が愛飲するのもこのドリップコーヒーで、デロンギのシリーズの中にはエスプレッソマシンでありながらドリップ様のコーヒーが淹れられる機能が付いているものがあります。

どのように淹れているのは複雑なので割愛しますが、何でも給湯と蒸らしを繰り返す「間欠抽出」なるものでハンドドリップの味わいを再現しているそう。このレギュラーコーヒーメニューは僕が購入したスペリオレについているカフェ・ジャポーネだけでなく、Doppio+、スペシャルティ、エスプレッソに注湯するアメリカーノなど、ハイエンド機種ほど多彩に追加されています。

ミルクフロッサーが付いているか

ミルクフロッサーとは、スチームでミルクを温めたり泡立てたりする機能。カプチーノやカフェラテに注ぎ入れるミルクを作る機能といえば分かりやすいでしょうか。

以前電動のミルク泡立て器なるものをどなたかにいただいたことがあるのですが、あまりに泡が荒くまったく使い物にならなかった記憶が。。反面このデロンギエスプレッソマシンに付属されるミルクフロッサーは、高温のスチームでフロスしていくので、非常にきめ細かくフワフワなフロスミルクができます。

これまたハイエンド機種では、ラテクレマシステムと呼ばれるミルクコンテナ付属の高機能が付いているものもあります。

ディスプレイが付いているか

デロンギのエスプレッソマシン、大半は複数のボタンとツマミが付いていて、ボタンにセットされたメニューや目盛りを見て抽出するタイプが多いですが、僕の購入したスペリオレのようきディスプレイがついている機種向けもいくつかあります。まぁコーヒーを抽出するという機能に違いはなく、ただ視認性が良いというだけなのですが。。

抽出量やコーヒー豆の量を自由に設定できるか

デロンギのエスプレッソマシンはメニューごとの豆の量や抽出量が決まっています。例えばエスプレッソなら豆を7g、30ccで抽出、など。大概の機種にはその量を段階的に増減させる機能が付いているのですが、完全にオリジナルで自由設定できる機種はそう多くありません。どうしてもデフォルトの設定では好みに合わな場合や豆の産地・種類によって量を調節したい場合には自由に設定できる方が良いですよね。

マグニフィカSスペリオレのお気に入りポイント

前述の通り、我が家で購入したのは、エントリーモデル・マグニフィカS・スペリオレ。

この機種を選んだのは、以下特長から。

  • レギュラーコーヒー機能(カフェ・ジャポーネ)が付いている
  • ミルクフロッサー機能が付いている(ミルクコンテナは付いていない)
  • 豆の量と抽出量を自由に設定できるマイメニュー機能がある
  • (ディスプレイがある)

このチョイスは、普段コーヒーをどう楽しんでいるかによって区別されるものと思います。僕の場合は、まず朝はガツンといきたい気持ちはあるものの、ミルクで割ってカフェオレのようにして飲むのが普段、そして仕事中はブラックでコーヒーそのものを味わいシャキッとするのが通例でした。

そのため、それなりのボリュームでレギュラーコーヒーを淹れられる機能はほしかったし、気軽にフロスミルクを作ることができるミルクフロッサーは是非ともほしかった。ただ、ミルクコンテナまで用意してしまうとコンテナの清潔感が気になり躊躇してしまいました。

ディスプレイは正直見た目や好みの問題というか。あまり重視していませんでしたしディスプレイのない通常のマグニフィカSの方がお安かったのですが、スペリオレの場合濃度や抽出量の調整がディスプレイで完結すること、抽出量はデフォルト設定できること、そして卑しくもスペリオレの方が割引率がはるかに高かったことから、ツマミのような突起物もないしスタイリッシュなので最終的にスペリオレに。

全自動エスプレッソマシンのある生活は実際どうか

卒倒するほど高価な買い物でしたが、結論まったく後悔はありません。2022年度買って良かったものランキングではダントツの1位ですし、一生の買い物でも上位に食い込むレベル。

何より真の意味で、日常に淹れたてコーヒーが完全に溶け込みました。

今まで我が家で使っていたコーヒーメーカーも自動ではあるのですが、淹れる前にはペーパーフィルターをセットしコーヒーパウダーを計り入れてスイッチオン。このひと手間って意外と手間で。そのせいか一度に何杯分ものコーヒーを淹れてしまい、結局温くなり風味は飛んでしまう。

その点このデロンギエスプレッソマシンは、好みの量と濃さを選んでスイッチを入れるだけ。この手軽さがコーヒーを日常に溶け込ませ、いつでも気軽に飲めるようになってしまいました。これぞホンモノの全自動。ヨメに言わせると、コーヒー豆の消費が凄まじい、と。これからデロンギエスプレッソマシンの購入を検討する方は、副次的なコーヒー豆消費増によるコストアップも考えておいた方が良いかもしれません。。

ヨメ
ヨメ

ついこの間、2袋買ってきたばっかりなのに・・・

もう一つ特筆すべきは、お手入れが非常に楽なことですかね。コーヒーを淹れた後の搾りカスはエスプレッソらしくギュッと凝縮されてカス受けにたまるので、数日に一度処理すれば良いだけ。内部洗浄の排水を受けるトレイにも水位計が付いていて、満杯になるタイミングを知らせてくれるので適時水を捨てればよいだけ。我が家はヨメが毎晩洗っているようですが、それぞれ分離されるので全く負担はないようです。日々のケアが簡単なのは長続きの秘訣ですね。

ちなみに、ミルクフロッサーも結構活用しています。スペリオレでフロスミルクをつくる場合、どうしてもミルクジャグと呼ばれるステンレス製のカップが必要なのですが、デロンギ純正品は異様にお高い。我が家ではお馴染みのネット通販で大容量のステンレスジャグを探して購入しました。内側に目盛りが入っていて使いやすく、一度にカップ1杯分程度なら泡立てられるので重宝しています。

おわりに

ということで、今回は嗜好品をば。お気づきの通り、このデロンギエスプレッソマシンを購入したのは、昨年5月のこと。かれこれ1年が経とうとしています。。なかなか書き切れずこんなタイミングになってしまいましたが、逆を言えばすでに半年以上日常的に使ってなおオススメしたいということです。

ちなみにデロンギはエスプレッソマシン購入者向けに「購入者アンケート」を実施していて、なんとアンケートに答えるだけでデロンギ印ムセッティ社のコーヒー豆が1kg以上もらえます!まぁこのキャンペーンを知って、当面コーヒー豆は買わなくても大丈夫と安心した僕は完全に甘かったですけどね、、、いただいたコーヒー豆を消費した後の我が家では、Amazon、やまや、カルディあたりで大量に仕入れることが多いです。たまに那須界隈のスペシャリティをゲットして贅沢を味わってみたり。

美味しいコーヒーのある朝は心を豊かにし余裕を持たせてくれます。皆さんもぜひ。

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