こんにちは、夫です。
僕たちが購入を決めた、通称「森」。那須塩原の市街地から程よい距離に位置し、呼称の通り、田園地帯の一部にニョキッと出現する樹々の覆い茂った緑豊かな土地です。初めて訪れた昨夏には、緑葉の切れ目から降り注ぐ木漏れ日が快くて、その雰囲気がきっかけまた決め手となったと言っても過言ではありません。
整地に取りかかる
今年の2月に投稿したように、無事購入手続きも済ませていたのですが、今年3月末に決済期限を迎えるということで、お世話になった売主の不動産屋さんに気持ちよくお支払いできるよう、とうとう伐採&抜根処理に取り掛かることにしました。
とは言っても、当然手を動かすのは僕自身ではなく。更に言えば、伐採・抜根後の引き渡しという条件で購入していたため、かかる費用もすべて売主持ちです。色々ありがとう、売主さん。
無知な僕たち家族から、売主を経由して伐採・抜根業者にお願いしたのは、次の2点。
1つは、当たり前のようですが、カントリーログが建築されるにあたり、その邪魔をしないよう抜根・抜根してほしいこと。またデッキの延長上に広がる広大な庭にあたるエリアは、できるだけスペースとして空けてほしいこと。
もう1つは、伐り倒した丸太はそのまま敷地内にキレイに積載してほしいこと。せっかくなので、我が家のこれからの燃料とするべく、暮らし始めてから薪づくりを始めようという算段です。
実は購入を決めてからまともに現地を訪れておらず、、現況が全くわからないまま木を伐り倒すのはさすがにリスキーだろうと考え、またBESS川口の担当者から「実施日が決まれば、前入りしておおよその建築予定地にマーキングしておきますよ」というありがたい申し出を受け入れて、当日僕たち家族も現地に使うことにしたのです。
当日、現地入りする
3月のある晴れた平日、朝から不動産屋さんの高級車に乗って那須塩原まで向かいました。さすが高級車、乗り心地最高ですね。我が家の鉄塊のようなエクストレイルとは雲泥の差で、シートに沈み込んでいる間に到着してしまいました。いや、アレはアレで気に入ってるんですよ?エクストレイル。
現地に着くと、すでにスタンバイしている伐採業者さんとBESS担当者。BESS担当者は早朝入りして、建築予定地の四辺を打ち、sテープでプロットしてくれていました。
さて、現地では、僕たち家族と伐採業者、BESS担当者の三者間でああでもない、こうでもないと意見出ししていきます。ミニマムでは当然建築予定地内およびその周辺の木々は全カット。
そしてそれ以外の箇所については、経験豊富な業者さんから、次のような提案がありました。
まず、敷地外周から内に3〜5mほどは極力木を残すこと。これは敷地外からの視線を留意したもの。僕たちも生活や採光に影響が出ない程度に緑は残したいと考えていたので、この申し出には快諾。
そして、残す木々の中でも、例えば虫がつきやすいなど管理が大変なものや、匂いや花粉など生活に支障を来す樹種は切ってしまうこと。素人の僕たちには、そのような木がどれなのか、いくらほどあるのか、イマイチ見当もつきませんでしたが、餅は餅屋ということで、ここはおまかせしました。
僕からは、外構づくりの観点から、ある程度立派に育っている見映えのよい何本かをシンボルツリーとしてとっておいてほしい旨強く希望しましたが、「よしなにやっとくね」と、半分スルー気味。うまく残してくれたのかな、いまだに不安です。
想定外だったこと、後悔したこと
この伐採・抜根においては、僕たち家族はただ当日付いていっただけでした。現地でも伐採業者やBESS担当者から、あれこれ質問はされるものの、判断する知識も頭もない僕はほとんどの問いに対し「ハイ」と返すしかなく、ある意味それぞれのやりやすいようにうまくやられたな、という感想しかありません。
ただそれでも、僕たちの意向に寄り添おうとする意思は感じましたし、景観を気にして色々と発言してくれていたのは、きっと伐採してくれた業者さんの本業が造園業だからでしょう。ありがたくおまかせしたのは自分の意志ですから、そこにも後悔はありません。
それでも後から「こうしとけばよかったな」と思ったことがいくつか。
①費用感を握っていなかった
前述の通り、今回の伐採・抜根は売主の不動産屋さん持ちで実施してもらいました。ただその費用イメージを掴めていませんでした。
まぁ掴むのも難しい話でしょうし、いらぬ心配をかけたくないという不動産屋さんの親心的な意図もあったんだと思います。
ただ、現地であれこれお願いするのも、コストバランスは取れてるのかな、と勝手に不安になりました。自分の懐は痛まないけれども、丁寧に対応してくれた不動産屋さんにこれ以上の負担はかけたくない。結果、あまり言いたいことも言い切れず、最小限の依頼に留めたのは、やむを得なかったとしても残念なところです。
②「枝打ち」という作業の必要性を知らなかった
「枝打ち」ご存知ですか?僕たちは木を伐り倒す伐採と根っこを引き抜く抜根、そして抜根後に地ならしをする盛土、ここまでは必要作業としてイメージしていたのです。ただ枝打ち、というのは想定外でした。
枝打ち、というのは、伸びた枝や葉を落とすもの、要は木の剪定作業です。今回敷地外周の木を残す選択をしたわけですが、特に道路沿いには、道路の半分あたりまで枝が伸びている巨木がいくつかあり、これらの枝が折れたり落ちたりする危険性を考えると、敷地外に伸びた枝を剪定した方がいいというのです。
これは伐採・抜根の範疇を超えており、今回の整地では対応できませんでした。まぁ引っ越してから考えればいいといえばそうですが、敷地内の木々の憂いが続くのもこれまた残念です。
③伐採本数が素人の想像するレベルを超えていた
これは後悔してもどうしようもないのですが、想像以上の木が伐採されることが判明し、業者さんからは、「原木全部置いたら敷地埋め尽くすよ」と衝撃の一言が。薪量とすればかるく数年分でしょうか。。
これまた厄介なのが、元々全量現地保管で廃棄分はほぼゼロで想定していたところ、廃棄が出るとなるとそれなりの費用がプラスアルファでかかるということ。
追加費用は当然僕たち家族が負担すべきですが、いずれ喉から手が出るほどほしくなる薪の原料をお金をかけて捨てる、という何だか不条理というかもったいない行為にはさすがに納得いかず、何とか置いておけるだけパズルのように積み上げてもらうよう業者さんにはお願いしつつ、近所のBESS仲間さんに回収を依頼したりしましたよ。
「ドライブスルー薪活だ」なんて仰って。
住み着いてからは自ら薪活スタートなわけですが、置ききれない丸太の薪にするまで一体どのくらいの時間が必要なんでしょう。贅沢な悩みとはいえ不安で仕方ないです。
まとめ
そんなこんなで、現地へ赴いた数週間後、3月末には、まったく異なる趣きを見せる整地された土地の写真が不動産屋さんから送られてきました。木を伐るとこんなに雰囲気変わるのね、と愕然。
続けて、ドライブスルーに協力してくれたBESSオーナーの大先輩からたまに現地の写真が送られてくるのですが、わさわさと青葉が茂り始めた5月明けの光景はまた爽やかで、早く移住したいという想いをより一層強めることになるのです。
上でまとめた以外にも、シンボルツリーは自分でしっかり選べたよかった、とか思うことはありますが、その後の現地調査も晴れて改良不要のお墨付きをいただき、ありがたい限り。無事カントリーログ の建つ土台は整いました。
それでは、また。
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