広庭開拓計画#3|勢力拡大に躊躇するクラピアに救いの手を差し伸べる

おうちのこと
ハカイ
ハカイ

こんにちは、ハカイです

暖かくなってきて庭しごともフルスロットル。最近は新幹線通勤も週2日程度に留まっているので、ちょっとした作業なら平日もこなせて効率が上がっています。

とはいえ、GW明けから雨続きの毎日で計画崩れちゃいますよね。西日本では観測史に残るスピードでの梅雨入り。

関東ではギリギリ踏み止まっているようですが、これだけ連日降られちゃうと何とか5月中に貯めておこうと思っていた薪割りにまったく手が付けられず、早くも来冬が心配でなりません。

さて、同じく梅雨入り前に着手しようと思っていたのがクラピア生育。昨年は80鉢のクラピアを植えただけで満足していましたが、今年は本格的にグランカバー化していかないと。何しろ雑草がものすごい。

あれからのクラピアを追ってみる

約半年前、徐々に気温が下がり始めていた頃のクラピアを撮影したものがこちらの記事で紹介されています。

昨年5月に我が家にやってきたクラピアは、初めて根を張った場所を中心に同心円状にライナーを伸ばし、半年で3〜4倍ほどの半径まで拡大しました。すごいよね。

まだまだ地面が見えるエリアは多いですが、当時はその被覆力に驚かされたものでした。

そしてこちらがつい1ヶ月ほど前に撮影したもの。

んん?え?

と思いましたよね。これでもまだ緑が戻ってきた方なんです。冬の間青々としていた小振りな葉はすべてなりを潜め、あたり一面みすぼらしいライナーの茶色が目立っていました。

そう、クラピアは常緑ではないんですね。そこまで把握したうえでクラピアを選択したものの、ここまで見映えが悪いものだとは思っていませんでした。

ほら、拡大してみるとなんだか悲壮感漂いますよね。痩せ細ったガイコツ体型のような。ちゃんと水も食事も与えていたつもりなんですけどねぇ。

まぁ冬場のインスタ映えはともかくとして、上の画像のように、暖かくなるにつれて中心に近いところから新緑が目立ち始め、今では一面緑に染め上げています。

ヨメ
ヨメ

負けず劣らず、周囲の雑草たちも精力的で困っちゃいますけど、、、

心なしか昨年より盛り上がり密度も増して高さも出てきたかなぁと思う反面、僕たち家族の理想にはまだまだ届いていない。

せめてデッキ側は表土も見えないくらい覆い茂って、娘たちが裸足で走り回れる程度までカバーしてほしいんですよ。外敵は摘み取り、「どうぞどうぞ」と手招きして迎合しているにもかかわらず、我が庭のインベーダーであるクラピアたちはなかなか侵略を進めてくれません。あまり魅力的な土地ではないのでしょうか。。

クラピア生長に一役買う梅雨入り前に

我が家調べによると、クラピアが最も生育するのは梅雨に入ってかららしい。潤いが増し日照時間も伸びるので、きっとクラピアに限らず全ての植物にとって生長期にあたるんでしょうね。

さらに調べ進めていくと、なかなか拡大しない原因で最も多いのは肥料不足らしい。次いで土が固いこと。我が家はいずれも当てはまる、、、思い返すとクラピアを植えた1年前、元肥としてマグァンプ中粒の根元に植えてから肥料という肥料はあげてないし、表土も見た感じ固め。

いよいよ放置していてもこれ以上広がらないだろうと重い腰をあげて、クラピア生長に一役買ってやることにした訳ですが、肥料不足と土壌の固さ、改善ポイントが明確になったものの、実際に何をすればいいか見当もつかず、再びネットサーフィンに勉める。そこで見つけたのがソーラーサポートセンターの以下の記事。

クラピアの生長を願って実行した3つのこと

太陽光発電に使うソーラーパネルの脚元にはよくクラピアが植えられるそう。なのでソーラーパネルを取り扱う会社でクラピア苗を販売しているケースによく遭遇します。ソーラーサポートセンターもそんな感じ。

この記事を自分なりに咀嚼して我が庭のクラピアたちに施したのが以下3つです。

追肥を投入した

やはり肥料不足が気になって、まず決断したのが追肥投入です。

クラピアを庭に植えたときには、マグァンプK中粒という緩効性肥料として根元に配置。つまり元肥ってやつです。

このマグァンプ、水溶性成分と不溶性成分を混ぜ合わせてできていて、植え付け時にはまず水溶性成分が水やりごとに溶け出て土壌を富ませ、追って植物の根から分泌される根酸によって不溶性成分が適宜溶け出して、長く効果を持続できる、という仕組みらしい。

中粒の有効期間は約1年、大粒に至っては2年も効き目が持続するらしい。。

ハカイ
ハカイ

ちなみにマグァンプKの成分は、マグネシウム(Mag)、アンモニウム(Am)、リン(P)、カリウム(K)。植物の生育に必要な無機質がバランス良く配合されていて、その頭文字をとって命名されたらしい。

(まぁどうでもいい)

マグァンプKの中粒は、元肥として植え付け時に使うには最適なのですが、追肥として使うには不適切。そのため、追肥用にマグァンプK小粒を買い足して、クラピア全面にばら撒いてやりました。

ちなみに我が家、マグァンプを扱うハイポネックス社の超主力製品「ハイポネックス」のヘビーユーザーです。しかしながらハイポネックスは液肥のため、水で薄めて株元に撒かなけれならないのです。その手間を惜しんで、かつ有効期間の不安から、クラピアの追肥にはマグァンプKを選択しました。小粒でも約2ヶ月間の効き目、これで梅雨明け頃には元気に広がってくれると良いのですが。

エアレーションという、過酷な肉体労働に勤しんだ

上の記事でもう一つ気になったのが「エアレーション(穴あけ)」という作業。調べてみると、芝の管理でよく行われる作業のよう。ローンスパイクやローンパンチと呼ばれる専用の用具を使って、地面に穴を開けていく作業のようです。

我が家もちょっとした家庭菜園を営んでいますが、一旦収穫が完了して新たな野菜を植え付ける前には、耕起といって、土を掘り返す作業をします。もちろんこれには灰や肥料を混ぜる目的もあるのですが、主な目的は固まった土をほぐしたり、水はけを良くしたり、土に空気を送り込んだり、それによって土中の微生物を活性化させたりすることなんですね。

一方、芝やクラピアに代表されるグラウンドカバーは、一度生育が始まると、畑のように土を掘り返す訳にはいきません。エアレーションは、畑の耕起作業にあたる作業で、グラウンドカバーに穴を開けて空気を取り込みやすくしたり踏み固められて締まった土をほぐしたりする効果があるようです。

確かに我が家のクラピアも、冬の間の霜や雪、ここしばらく続く雨によって本来の黒土の柔らかさは失われ、土表面が固まってしまっているのは目に見るより明らか。雑草を抜くのにも一苦労で、クラピアの生育を考えると避けては通れない課題だなぁと認識していたので、いよいよ土壌改良に重い腰を上げようと決意した訳です。

さて、エアレーションにはいくつか方法があるようで。シンプルなものはローンスパイクと呼ばれるフォークのような形状の道具を土に刺すスパイキング。これは「穴を開ける」というより「傷をつける」という表現の方が的確かもしれません。ローンパンチという道具を用いて行うコアエアレーションは、「パンチ」という名前が示すよう、刺した部分の土や根っこを取り除いてまさに「穴を開ける」作業です。

僕が選んだのはローンスパイク。というのも、ローンスパイクもローンパンチも、それなりのものを入手しようとすると結構高くつくんですよね。決意したと偉そうに語ったものの、懐が緩むわけでもなく、少しでも低コストで抑えようとした結果たどり着いたのがカインズ。ここにはPBの格安ツールがあり、ローンスパイクもローンパンチも陳列されていて、お値段もまさかの\1,000以下。まさにお値段以上。ただ、オンラインショップでのレビューが異常に低いローンパンチに食指は動かず、消去法で選んだのがローンスパイクだった訳です。

ヨメ
ヨメ

ローンパンチは、円筒上の刃を土に突き刺す訳なのでそれなりに鋭利でないと刺さりが悪いみたい。レビューの「安物買いの銭失い」が的を射てますね。

コスト重視で選んだはずなのに、老舗園芸用具キンボシのローンスパイク「ゴールデンスター」も通販で\1,000ちょっと。こっちにすればよかったと少し後悔。。

こうしてクラピアの植えられた約180㎡のエリアにひたすら穴を開ける作業に従事することになった僕。案の定翌日腕周りの筋肉痛に苛まれただけでなく、長時間一途にローンスパイクの柄を握り締めていた結果、手のひらに豆までできる始末。それでもこの画像でわかりますかね?クラピアの周囲は目に見えて耕されて、土そのものも団粒化したように感じます。

ローンスパイクを中心に左がエアレーション前、右がエアレーション後。表土が均されて、黒土の本来の色が出てきているのが分かります。

30数年と決して短くはない人生を送ってきた訳ですが、ローンスパイクという道具に触れたのもスパイキングという作業自体も初めてのこと。色々と気づきもあったので共有しておこうかと。

  • 地面が柔らかい雨上がりを狙えば、作業負荷は少しだけ抑えられる
  • ローンスパイクの侵入を拒む岩石が埋まっているエリアには、得てしてクラピアが被覆できていない:地中の石を除去することでクラピアの根張りが良くなることを期待
  • ローンスパイクの踏み台部分に要注意:足を添えて上下運動を繰り返すと、スパイク部分が土中から抜け切らないうちにスライドさせてしまい、クラピアを捲ってしまうことがたびたびあった
  • 腕の上下運動だけでテンポ良く抜き差しを繰り返した結果、作業靴として愛用していたVANSのスニーカーに穴を開けてしまった(あわや足に穴を開けるところだった)
  • エアレーションした後は雑草も抜きやすくなっているので、間髪入れず草むしりへ移行すればなおよし(体力が持つのなら)

アッサリと書いていますが、なにげにかなりキツかったです。前後上下の反復作業に追われて雑な仕事をするとクラピア掘り返しちゃうし、忠実に作業を向き合うと腕にも腰にもそれなりの負荷。1時間ほど狂ったようにローンスパイクを振り回していたのですが、終わった頃には息も絶え絶え、その後のビールが美味いこと。効果の程を期待しています。

数メートル先へ株分けした

クラピアは種苗法の登録品種なので、他者への譲渡や販売目的で増殖、栽培する行為は違法になるらしい。また、離れた土地への移植なども違反行為に該当するとのこと。

ただ、植えたい場所に植えて、そこから自家繁茂して増えることは問題なし。というところから、同敷地内に株分けして拡大させることを勧める記事やブログが多いみたい。まぁ要は自己判断ということで、エアレーションでクタクタの身体に鞭を打って、クラピアとクラピアの間に存在するエアポケットのようなエリアに、比較的生長旺盛なクラピアを移植してみることにしました。

方法は簡単で、モリモリと育って緑が濃いクラピアを選び、スコップでなるべく深く丸くくり抜き、移植先へ植え付けるだけ。もちろん植え付け時には根元にマグァンプK中粒を添えることを忘れずに。

色々とブログを読み漁っていると、伸び始めたライナーを1本ずつ切り取ってポットに移植し新芽を出す「挿し芽」や、比較的太めの根とライナーを掘り出して移植先へ植え付ける「茎伏せ」など、クラピアのカバーエリア拡大のために皆さん様々な方法を試しているようです。

我が家の庭からするとクラピアの侵食率は目算2割程度、まだまだ何の遠慮もせず生育してほしいですし、さらに僕自身疲労困憊のタイミングだったのもあって一番簡易的なものを選んでしまいましたが、どれだけ拡大させたいか、慎重にコントロールしたいか、などによって方法を選択すべきですね。

拡大計画を終えて

追肥を投入し、エアレーションを行い一部株分けした翌日、那須の地に恵みの雨が降りました。地表に撒きっぱなしだったマグァンプKはこの雨はで少し地面に溶け込んだようです。庭土もほぐされてどことなく根付きも良さそうな気がしています。

あれから約2週間、在宅勤務の合間に2Fからクラピア全体を眺めていますが、今のところ目に見えてクラピア侵略面積が拡大したようには思えません。ただ少し緑が増したこと、エアレーションの甲斐もあって、いまだ土がフカフカしていて、見栄えは悪くないです。

まぁ何より、梅雨前に対策が打てたことに安心しながら、もう少し様子を見て行きたいと思っています。それではまた。

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