こんにちは、夫です。
早くも我が家に引っ越してきて半年が経過しました。引っ越し後、そして次女誕生によるバタバタと新型コロナウイルスによる生活様式の変化、そして長くぐずつく梅雨のせいで、筆不精が祟り、せっかく建築計画の時あれこれと思いを巡らせたこだわりの家電もほとんど紹介できていません。。
気を取り直して、我が家の玄関鍵の事情について。
皆さんもこんな経験ありませんか?
幼い頃鍵っ子だった僕は、よくおうちの鍵を学校へ持っていくのを忘れて、友達の家で時間を潰したりご近所さんのところにお邪魔したり、自分のうっかりさを呪いながら共働きだった母親の帰りを待ったものでした。
大きくなっても性格というものはあまり変わらないもので、大学生の頃には鍵を忘れてやむ無く我が家のベランダから忍び込もうとしたとき隣家の住人に見つかりあわや警察沙汰になったりしたことも。
極めつけはつい数年前のこと。酔っ払って深夜未明に帰宅した僕は、次の日が早朝起床の出張日だということも忘れのうのうと惰眠を貪り、結局新幹線の指定時刻ギリギリに家を出ることになってしまい、嫌がる嫁に無理やり最寄り駅まで送らせたことがありました。無事新幹線には間に合ったのですが、急ぐあまり自らかけた自宅の鍵をそのまま新幹線に連れてきてしまい、嫁は自宅から締め出されてしまいました。
それだけならまだ良いのですが(いやこれでも相当ひどいですが)、当時まだ寝返りもできない娘を自宅に取り残してしまったことで、大惨事となってしまったのです。
あぁ懐かしい。僕はあの日以来理性を失うような深酒を金輪際禁止すること、そして一定期間の断酒を厳命し自戒としたのでした。
とはいえ、たかだか薄っぺらい金属の塊にこれだけ生活の質を左右されるのはなんとなく腑に落ちないと思いませんか?
もちろん「気をつけろ」の一言で片付けられるかもしれませんが、これだけ手に取れる「モノ」の価値が再定義される中、それに依存するような状況に納得がいかず、マイホームを建てる際には、金属の「鍵」から解放されようと心に誓ったわけです。
ただ、僕たち家族が建てるのは、表向きデジタルとは正反対の路線を貫くログハウス。そこに大層な設備を導入するのも少し気が引けました。そこでよりコンパクトなツールを引っ越し後自前で取り付けよう、そう計画したのです。
スマートロックを設置した
そう、数年前強い自責の念に駆られて導入を決意したのがスマートロック。平たく説明すれば、「スマホ等で鍵の開閉ができる」ツールの総称です。こういった類のものの最大のメリットは、後付けができることです。
日本全国の玄関鍵に採用されている鍵のほとんどは、サムターン式と呼ばれる、ツマミを回すことで扉とドア枠との間にはめ込まれた金具が動いて施錠そして解錠されるタイプのようです。
これをスマートロック化するとなると、仕組みからゴソッと取り換える必要があるように想像しますが、要は、サムターン(ツマミ)を回せればいいのです。IoT技術を用い、スマホ(にインストールされた指定アプリ)から「サムターンを握って回す」命令を送信することで、あらかじめサムターン部分に仕込んでおいたガジェットが作動しツマミをひねる、このような仕組みを持ったものが、現在市場に出回るいくつかのスマートロックツールというわけですね。
詳しくは実際に僕が購入した「SESAME mini」のHPをご覧ください。
なぜ「SESAME mini」を購入したのか
SESAME mini。セサミ、つまりゴマです。企業サイトを見に行くとおわかりですが、あの有名な千夜一夜物語の「アリババと40人と盗賊」に登場する「ひらけゴマ!」から着想を得たネーミング。なんともチャーミングですよね。
俗に言うスマートロック、一体何ができるのでしょうか。いくつかまとめてみたいと思います。
1.スマホで鍵の施錠、解錠ができる
まずは振り返りのような内容ですが、上で紹介したHPの通り、あらかじめ玄関扉のサムターン部分に設置することで作動するスマートロック。実物はこんな感じです。この機械に電子的な命令を送ることで、鍵を施錠したり解錠したりするわけですね。
やはり普段手に取っているスマホで鍵をかけられる、閉められるというメリットは大きいですよね。家を出た後カバンの所定箇所に鍵をしまう必要もなければ、家に着く際に所定箇所から鍵を取り出す必要もなし。鍵を忘れて困ることもなければなくす心配もほとんどなし。多大な恩恵に授かれます。
2.鍵の施錠、解錠を遠隔操作できる
近距離であれば、Bluetooth接続することで作動するものですが、更にWi-Fiアクセスポイントを導入することで、自宅内の無線LAN回線環境に接続し、遠く離れた場所からも鍵の開閉ができるようになります。
平たく言えば、とある平日の昼、東京都港区のオフィスで昼ご飯を食べながら玄関鍵の施錠したか心配になった僕が、即座にスマートロックにアクセスし、那須塩原市の我が家の玄関鍵をかけるのです。
これこそWi-Fi環境に接続するメリットですが、他にも別のデバイスと相互干渉できるようになることで、その真価を発揮します。
3.他人に鍵をシェアできる
これもWi-Fi環境に接続していることが前提になりますが、例えば明日我が家に遊びに来る友だちに、明日限定でスマートロックを操作する権限を与えられたりします。
わざわざ家で出迎えたりしなくていいわけですね。モラル的なことは置いておいて。友だちにマイホームの自由出入り権を無闇に発行するシーンは正直あまり想定できませんが、各地に住む両親を含む親族関係ならうまく活用できそうですよね。本来の玄関鍵の合鍵を期間限定で複数作製できるような機能とイメージできるので、用途を選べば利用シーンもあるかもしれません。
4.鍵の施錠、解錠履歴を管理できる
これも日頃イチイチ確認するものでもないですが、スマホで開閉したサムターンを物理的に回したなど、アクセス方法は問わず、玄関鍵のすべての開閉履歴が一元管理されています。過去を遡って確認することもできますし、設定によっては解錠されたらメール送信することも可能。一種の防犯対策としても活かせますよね。
上で紹介したいくつかの機能は、スマートロックと呼ばれるデバイスのほとんどすべてに共通するものと言えます。そしてこの機能性については正直どの製品も甲乙つけ難いのです。どれも似たり寄ったり。そんな中でも「SESAME mini」を選んだのかにもついても参考程度に紹介しておきます。
5.メーカのサポート体制が凄まじい
この「SESAME mini」、アメリカで誕生したCANDY HOUSEという会社が販売しているのですが、成り立ちはクラウドファンディングでの資金調達です。イマドキですね。日本向けデバイスも、Makuakeという有名なクラウドファンディングサイトで公開され、高級金額が目標の10000%を超えたことで当時ニュースにもなったことを記憶しています。
スマートロックデバイスは「スマート」とネーミングされていながらも、前述の通り物理的にサムターンをひねるシンプルな機構。シンプルなだけに、しっかりツマミを挟み込んで、しっかり回すというかみ合わせが非常に重要な要素です。とはいえ、日本の玄関鍵にはいくつものタイプがあるみたいなのですね。代表的なタイプには適合するようつくられてはいるものの、やはり中にはかみ合わないものもある。
CANDY HOUSEは、連絡さえもらえればどの鍵にも合わせられる専用アダプターを3Dプリンタで制作し無償提供することを、会社HPでも商品の説明書でもハッキリと謳っています。購入したけどうまくフィットしなくて使えなかった、という心配はまったく無用です。
さらに、どうしても購入前に気がかりだという未来のユーザーのために、自宅鍵の寸法を測ってメールを送信すれば対応可能か確認し返信してくれるみたい。なんて親切!ちなみにこの問い合わせメール、些細な質問でも必ず返事くれるようです。
機器に比較的強い方であればともかく、こういった概念から新しいデバイスの導入には不安が伴いますよね。その点「SESAME mini」のサポート体制は抜群。安心を買うようなものです。
6.コンパクトで周囲に溶け込むデザイン性
「SESAME mini」は、他のスマートロックデバイスと比べて明らかに小さく明らかにシンプルです。見える位置に無駄な突起や窪みのようなものはなく滑らかで、良い意味で存在感がありません。
いかがでしょう?我が家のクラシカルな木製ドアにも違和感な馴染んでいませんか?
またサイズ間で何より重要なのは厚み、ですかね。玄関ドアの内側、鍵のサムターン部に設置するため、あまりに厚みのあるものだとドアから出っ張った形になり、見た目も不格好だし、子どもたちが頭をぶつけたり少し危険ですよね。「SESAME mini」がドアから出っ張る厚みは大体5cm。同様のデバイスと比較しても一番薄いです。
7.安い
繰り返しになりますが、機能面については正直他社製品と似たり寄ったりのところ。ところがこと価格については、圧倒的に「SESAME mini」が安いんです。例えばライバル製品として名高いQrio Lockと比較して半額程度。同じ機能なら安いに越したことはない、僕に限ったことではないと思います。
導入してどうだったか
まぁあれこれとメリットばかり並べてみましたが、実際日々の生活に取り入れてみてどうかというと。やはり外出時にスマホさえ持っていれば、玄関の施錠・解錠が思いのまま、というのは開放感がありますね。ちょっと娘と庭先で遊んでいたその身のまま散歩に繰り出しても離れた先からロックできる気軽さというか。子どもがいると、玄関先でモタモタしている余裕はない。そういうときなおさらその簡便さに気付かされます。だって、鍵をかけるのは家を離れてからでもいいんですよ。
ところが、、、那須塩原市への移住を経て、スマートロックの生活への寄与は想定以上に最小限になってしまっていたのは盲点でした。。
想定外その①:車の鍵を手に家を出ることがほとんど。つまり・・・
以前嫁が書いていたように、移住後の我が家の交通手段は主に車です。そのあたりまで徒歩で遊びに行くことはありますが、ほとんど外出する=車で出かける、です。
つまり、車の鍵を持って家を出ることが多いのです。さいたま市のマンションに住んでいた頃は、通勤するにも都内へ出かけるにも、単体の家の鍵を持ち歩くことに不便さを感じるシーンは多かったのですが、ここでは車の鍵に引っ付いた家の鍵はもはやサブツールでしかありません。車で出かける以上車の鍵を持って玄関を出ることになり、手元に車の鍵と対になった家の鍵がある以上、わざわざスマホでアプリを立ち上げるより鍵穴にそれを差し込んだ方がはるかに手っ取り早いのです。
何たる本末転倒感。。まぁそれでも、車の鍵を持って先行した僕を追って家を出た嫁が、手ぶらでSESAMEを使い鍵をかける、という経験談は積み上げているのでそれはそれで便利なんだけど、ねぇ。
想定外その②:我が家の玄関はダブルロック式。つまり・・・
シングルロックだったマンション時代には想定していなかったのですが、我が家の玄関はダブルロックです。つまり金属の鍵は一つでも鍵穴とサムターン(ツマミ)は二つ。サムターンが二つということは、スマートロックも二つ必要ということ。。結局我が家はダブルロックの片方にSESAMEを設置し、普段はこのSESAMEだけ施錠することにしています。つまり普段使いだとシングルロックでしかないということになりますね。
旅行や帰省など長期不在時には、結局金属の鍵を使ってダブルロック状態にしていますが何だかこれも片手落ち感。メーカーブログを読むと、二つのSESAMEを設置して連動させることは可能なようですが、、いかにライバル製品より半額とはいえ二つも購入できるほど我が家の懐のロックは甘くなかったようです。
想定外その③:アプリの立ち上げが遅い。つまり・・・
まったくスムースではないとまでは言いませんが、アプリの立ち上げとデバイスへの接続に少し時間を要するんですよね。そして前述の通り車移動。我が家に到着してエンジンを止める前にアプリを立ち上げても、結局遅いんですよね。だったら手元にある金属の鍵でいいや、となってしまう。
マンション住まいの頃ならきっと、エントランスに着いてオートロックを解除しエレベーターの到着を待ちながらアプリを立ち上げて解錠しておくと、ちょうど解錠された玄関ドアをストレスなく開けられる、そんな時間軸がイメージできるんですけどね。やはり車移動の一軒家にはあまり適さないのかもしれません。。
終わりに・・・
外出時の負担軽減、貴重品の紛失リスク低減、「モノ」に縛られるストレスからの解放、つまりIoT化、そして防犯対策まで、多岐にわたるメリットを享受する非常に優れたデバイスであるスマートロック。結局我が家では無用の長物とまではいかないまでも、期待に足る生活環境でなかったことが災いして宝の持ち腐れ感が出ています。。
しかしながら過去に経験したような事件・事故リスクは間違いなく低減できる訳ですし、「鍵かけたっけ?」という何気ない不安感を瞬時に払拭できる点では十分メリットを感じます。
マイホーム建築にあたってもっと機能性の高いツールを導入することもできたんだと考えますが、佇まいも機能からもミニマリズムを感じて僕はすごく気に入っています。子どもがもう少し大きくなって、玄関をくぐる時間帯がそれぞれ異なり始めたときにきっとその存在価値を再認識しそうですよね。それまでは生活に馴染む有効な活用方法を模索していきたいと思います。
それではまた。
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