薪ストーブのある生活#2|デイリーユースを考える

薪ストーブのこと

こんにちは、夫です。

前回、僕が薪ストーブの導入に踏み切ったこと、そしていざ肝心の本体をどう選ぶべきかと考えたことを紹介しました。

今回はもう少し踏み込んで、日常的に活用することを想定したときに、どのような点がネックになるか、近くの薪ストーブユーザーの皆さんから教えてもらったことをまとめてみたいと思います。

僕たちが移住する那須塩原市のあるエリア、薪ストーブユーザーの先輩移住者曰く、早ければ10月中旬から、長ければ4月上旬まで使うことが多いそうです。冷え込むシーズンなら最長半年超えるわけですね、、毎日の仕事と考えると、なるべく煩雑に感じない選択をしたいものです。

デイリーユースで想定すべきこととは?

では、毎日の仕事と考えた場合に、どんな点を気にすればいいんでしょう?僕自身が仕入れた情報を元に、気になった点を紹介したいと思います。もちろんここにあることが全てではないでしょうし、かなり偏りがある時点だということを事前にお断りしておきます。笑

1.薪調達との相性

薪ストーブ導入を考えているあなた、薪はどうやって入手する予定ですか?僕は購入した土地である「森」の伐採によって大量の木が現地に残る予定のため、それを薪にして数年間の冬を凌ごうと考えています。いわゆる薪活ってやつですね。薪ストーブユーザーの中には、同様に自活で薪を入手する方もいれば、薪そのものを購入されている方もいるようですね。

①薪のサイズとの相性

ここで大事なのが、薪のサイズ。一般的に販売されている薪は、主に35cm前後の長さのものが多いようです。薪活するにしても、短いサイズの薪をつくる、イコール薪割り回数が増える、ということですから、極力長く仕上げたいもの。まぁ長すぎるともちろん燃焼面で影響が出るのでほどほどですけどね、、

そう考えると、調達方法はどうであれ、少なくとも35~40cm長の薪が入れられる薪ストーブの方が使い勝手は良さそうですよね。素人ながら少し調べてみたら、常設型の薪ストーブの中にも、燃焼室をコンパクトに収めたことで、このサイズの薪を焼べられないモデルも多いそうです。

②調達しやすい樹種との相性

前回も触れましたが、一般的に薪材として広く用いられるのは広葉樹です。ナラ、サクラ、ケヤキなどが代表的ですかね。これらは火持ちが非常によく火力調整がしやすいため、薪の継ぎ足しが少なくて済むらしいです。ただし、堅木のため薪割りは大変ですし乾燥にも時間がかかるのがネック、、、ベテラン薪ストユーザーから、広葉樹でうまく焚いた際の炎がキレイなんて声も聞いたことがあります。

一方で、針葉樹と呼ばれるスギ、ヒノキ、アカマツなどは、油分の含量が多いことから着火も早く燃え尽きるのも早いようですが、当然火持ちが悪く、針葉樹のみで暖をとろうとすると薪の消費量が増えることは明らかですよね。また、うまく乾燥していないと煤や煙突内部の付着物が増え、燃費にも影響するようです。

どちらもしっかり乾燥させて、シチュエーションに応じて使い分けられれば何の問題もないのですが、針葉樹の方が入手しやすい、という日常運用上の大きなメリットがあります。ネスターマーティン社の薪ストーブのように、針葉樹薪も安心して燃焼させられることを謳うモデルも中にはあるため、このような薪消費で検討するのも一つですね。実際に針葉樹のみで回せるのか、真偽のほどは定かではありませんが。。

2.薪のエントランス

薪ストーブの「顔」とでも呼ぶべきガラス面のフロント扉。この仕様も薪ストーブによって様々ですよね。見た目だけでなく日常的にも重視した方がいいポイントがあるようです。

①開き扉を考える

フロント扉って大きく分けると片開きと両開き、2つのパターンがあるようです。バーモントキャスティングス社のアンコールは、この観音開きの扉を額縁と見立て、燃焼室を「焔の劇場」と比喩して、ユーザーを特等席の観客とまで言い切ってます。なんてロマンチックな、、他にもチャーンウッド社のアイランドなど、両開き扉の薪ストーブは少数ながら人気です。

運用上で何が違うかと考えると、やはり薪を投入する際ですよね。前述の通り、適正サイズの薪といえば約35cm前後、このサイズの薪を適切な場所に補充しようとすると、両開きの場合は当然どちらの扉も開けなければなりません。つまり、両手が必要ということですね。ただでさえグローブをしたり火ばさみを持ったり、二本しかない腕は総動員されるわけで、扉を開けるだけ両手がふさがる両開きはひと手間かかるということですね。

また、両開きとなるとちょうどガラス面の中央部分に扉同士が合わさるフレームが位置するんですよね。燃え上がる炎が観たい!となると、このフレーム部分が若干邪魔な気もします。まぁそれもデザインといえばそれまでなんですが。

②エントランスは一つだけ?

薪のメインエントランスをフロント扉とすると、サブエントランスとも呼ぶべきサイド扉や天板側のトップ扉を設けているものもあります。フロント扉を開けずに薪投入が可能になるのであれば、先ほどの懸念も解消されますよね。紹介したアンコールも、トップ部分に扉を設けていて、薪の追加にはそこを利用することを推奨しています。煙が逆流する心配もなく、さらに長い薪を投入できるのでは、運用上の大きなメリットですね。

3.炎を眺めたいか?

導入費用も高く、薪の調達にかかる費用や労力を考えると、近代的なエアコンや電気ヒーター、石油ストーブに比べてはるかにトータルコストがかさむ薪ストーブですが、そこには憧れやロマンがあるわけで、その最たるものが、炎を眺めたいという欲望じゃないでしょうかね。この魅力に惹かれた方にとって、炎の眺めやすい、ガラス面の大きい薪ストーブを選ぶことは、ある意味必然的なことかと思います。

ガラス面が大きくクラシカルなデザインといえば、ネスターマーティン社ですかね。S43シリーズなどは、ガラス面に無駄なデザインもなく燃焼室全体を見渡せるほどです。燃焼室丸見え、ということは、オーロラ燃焼と呼ばれる、薪から発生するガスが燃える美しい様子を眺められるということですね。

また視点を変えてみると、スキャン社のモデルやアドロ社のように、シンプルなフォルムの縦型デザインは、炎が立ち上がる挙動や燃え盛る様子に見入ることもできます。こんな選択の仕方も夢があっていいですよね。

肝心の我が家は、というと

色々と語っておいて、じゃあ君は何を選ぶんだ?と聞かれたらまだ悩んではいるのですが、、僕の場合、もちろん憧れから導入を決意したクチではあるのですが、だからといって炎を眺めながらウイスキーグラスを傾けたい、なんて妄想を膨らませているわけではなく、憧れたのは何というんでしょう、薪ストーブのある生活そのもの、ですかね。

もちろん、薪活は大変でしょうし、そもそもどこから調達するのか問題は残存したままですし、前途多難ではありますが、、ただの暖房でありながら、自身で消費する分を自身で仕入れて手をかける、この過程に憧れを感じるわけです。

ということで、炎を眺めたい欲望なんてまったくなく、あくまでも機能性重視で選ぼうと考えています。あとは、BESSの家との親和性というか、少しばかりのデザイン性ですかね。。

このあたりの選択については、いずれお話したいと思います。それではまた。

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