薪ストーブのある生活#8|2年目ユーザーが語る「AGNI-C」の評価ポイント7選

おうちのこと

こんにちは、夫です。

ついこないだ冬の準備的なポストを投稿したばかりのような気がしますが、気づけば毎朝気温1ケタ台が当たり前。今朝は起き抜けは3℃以下まで下がり、ギリギリ薪ストーブ稼働には至っていないものの、朝はエアコンがついていないと動くのも億劫なほど空気が冷たくなってきました。いよいよ冬ももうすぐそこですね。

薪ストーブの今・・・

昨シーズンは薪の貯蓄量などの問題からあまり活躍の機会がなかった薪ストーブ。今年は依然心許なさはあるものの、昨年よりは拵えた薪に甘えて、そして何よりやっぱり使いたくって、まだ初秋に近い季節柄ではあるものの、すでに週末にちょこちょこ趣味程度に火を入れ始めました。そこまで冷え込んでないんですけどね。

ゆらめく炎にただただ見とれるのも乙なものですが、半径1mに収まると汗ばむほどの熱量と、そこからじんわり空気を暖めていく遠赤外線感とでも言うべきか、とにかく氷を少しずつ融かしていくような気長さも感じられて、何度使ってもイイんです。

今シーズン初めて火を入れようと決めた土曜日の午前中は、これまでオブジェと化していた薪ストーブや貯蔵スペースとなってしまっていたその周りからの片付けを始め、モノというモノを取り除き、薪ストーブ稼働に必要な道具類は、キャンプのお供でもある無印良品のコンテナに収めてスッキリとさせました。

もちろんログラックも作っちゃいました。セルフユースなのでところどころ詰めが甘くガタガタしてますが、十分実用性があります。

こんなフォーメーションで臨んだ薪ストーブシーズン初日は、ビギナー&ブランクがあるとは感じさせない火の立ち上がりを見せ、かなりスムースに点火できてひと安心。

まぁ調子に乗って迎えた2日目の火入れはものの見事にリビングを煙で曇らせましたけどね。。

さて、決してベテランユーザーでもなくあまり使用回数を重ねられていない我が家ですが、ビギナー的視点で、愛用の「AGNI-C」の良いところと悪いところをまとめてみます。

「AGNI-C」の満足ポイント3選

岡本社製の「AGNI」シリーズ。今では3サイズ展開されていますが、我が家に設置されたのは「AGNI-C」という一番大きなサイズです。

サイズ感や機構、全体的なパーツから本当は「AGNI-CC」という最新モデルを入れたかったのですが、我が家は大きな吹き抜けの下に設置することから、より出力エネルギーが大きいモデルを選ぼうと、最終的に「AGNI-C」に落ち着きました。

その①:後悔しないデザイン性

導入を決めた一番のポイントがこのデザイン性ですが、使っていてもやっぱり抜群にオシャレです。うん。かわいらしさと重厚さが共存した佇まい。シンプルかつプリティでシンプリティとでも呼ばせてください。

脱線しました。。

オブジェシーズンもそれはそれで見惚れていたのですが、やっぱり燃えてると更にカッチョええですよ。決して炎を覗くガラス面が大きいモデルではないのですが、オーロラ燃焼をよく目撃します。ハイブリッドならではですかね。

とにかく、吸い寄せられるように思わず近づいてしまうデザイン性は譲れないです。

その②:運用難易度が低い

稼働中のAGNI-Cにおいて面倒を見なければならないのは、薪の追加投入と空気の取り込み調節くらいです。操作するのも薪を投入するエサイドローディングのドア取っ手と空気を絞るレバーのみ。いずれも自然木のノブがついていて手触り最高です。

特に操作性が高いのは空気調節のレバーですね。森をイメージした目盛りを参考に、空気を取り込みたい場合は向かって左にスライドし、絞りたい場合は右にスライドする、ただそれだけ。

これがねぇ、非常に楽なんですよ。それでいて微調整も効くという。実際に運用していると、レバーの絶妙なスライド加減で火のゆらめきが確かに違うんですよね。薪を追加投入したときにはしばらくレバーを全開にするとすぐに火が立ち上がってきますし、ある程度仕上がってきた薪を熾き火へと移行させたいときやオーロラを演出したいときは段階的にレバーをスライドさせることで狙い通りコントロールできます。

何よりハイブリッド構造のAGNI、僕のような初心者がそのシーンそのシーンに応じた空気量の最適解を出せる訳がないのですが、空気の取り込みが甘く不完全燃焼を引き起こしかねないときもツイン触媒が煙に含まれるガスを全て燃焼させてくれるので、白い煙をモクモク排気することもなく、薪ストーブ内部もクリーンに保たれます。

ベテラン泣かせというかビギナーに優しいというか、そんなモデルですね。きっとガチの薪ストーブ勢からするとむしろ「物足りない」と感じることでしょう。それだけ難易度は低いです。

その③;広い天板と3つも用意されたグリドル

AGNI-Cの全長は幅66cm、奥行62cm。これとほぼ同等のサイズの天板が積載されていて、そこには3つの円型のクッキンググリドルが備え付けられています。

マイホームの設備にあれこれ悩む中で、我が家がキッチンに導入したIHクッキングヒーターは三菱びっくリングのシリーズ。あれで幅60cm、奥行は55cmですよ。そう、我が家のIHコンロより薪ストーブの天板の方が大きいのです。何だろうこの煮え切らない感。。そしてびっくリング顔負けの3口仕様。冬場の我が家には、コンロが全部で6口あるようなもんです。驚き。

現在そのうちの1口は温度計の定位置に。もう1口はヤカンを置いて湿度維持に使い、余ったもう1口で鍋物を調理したり、そんな感じで使っています。

煙突が薪ストーブ本体から真っ直ぐ天井へ伸びながら3つのグリドルがある薪ストーブってなかなかないのではなかろうか。今シーズン以降はもう少し調理に活用したいところ。

「AGNI-C」の不満ポイント4選

一方で、全てに満足しているかといえばそうではなく、中にはビギナーこその言い訳的なものもあると思いますが不満に思う点も包み隠さず紹介しておきたいと思います。

その①;ストライプデザインにホコリがたまりやすく取りにくい

これはねぇ。デザイン性を重視したゆえのデメリットですよね。何しろ鋳物なので表面もザラザラしていて、たとえば布巾で拭き取ろうにもストライプの凹凸に生地が引っかかって糸くずを増やすだけだしモップなんてもってのほかです。

ホコリを除去するには、現状ハイパワーのバキュームで吸い取るくらいしか方法はなく、今はマキタのブロウラーのノズルを付け替えて吸引してますが、完全撲滅には至りません。遠目にもホコリが目立って見栄え良くないんですよね。。

ちなみにこのストライプ部分、肌触りも決して良くはなく、角部は鋭利で子どもが考えなしに触ると怪我するレベルです。個人的にはゴツゴツしてて無骨な感じが気に入ってるのですが、安全面からは△ですね。

その②;火の立ち上がりが遅い(触媒ならでは)

着火時のことですが、焚き付けに火を移ししばらくすると、煙突へ流れる煙が確認できて、もう少し経過すると上昇気流で火が広がっていく感触があると思うんです。

AGNI-Cの場合、これに比較的時間をかかるなぁと感じることが多いです。排気ルートに触媒が通っていて、薪ストーブ本体が暖められていない状態では触媒の燃焼も弱く排気効率も悪いからだと考えているのですが、とにかく時間がかかりますね。

空気の取り込みも結構大事で、サイド扉を30分ほど開けっ放しにしてようやく立ち上がってくる感じ。他の薪ストーブでも当たり前ですかね?本体温度が上がってくるとすこぶる快調なのですが。

その③;グリドルの火力が弱い

満足ポイントで挙げたグリドルの数と天板の広さ。それだけだと確かにありがたいのですが、正直あまり火力が強いとは言えません。

本体温度が300℃を超えてきていても、グリドル上に置いたヤカンの水面がグツグツと沸騰しているようには見えず、鍋を置こうものなら弱火加熱しているレベルです。灯油ストーブでは大活躍していたエコファンもAGNI-Cのグリドル上ではうんともすんとも動かない。なぜでしょうね?あまり熱伝導が高いようには感じられず、今後の検討課題です。

その④;灰受け皿がない

こればかりは周辺ツールでカバーできなくもない不満ではあるのですが、AGNI-Cにないもの、それが灰受け皿です。

薪ストーブを稼働していると本体底部に灰が蓄積されていきます。シーズン中は本体内にある程度の灰が残存してあった方が保温効果も高いと言われているようですが、シーズン終了時にはすべてキレイに取り除いておかないと湿気を吸ってしまいサビの原因になるとか。

そのため定期的に外部へ廃棄する必要があるのですが、灰受け皿があると、わざわざ本体からスコップのようなものでかき出す必要もなく、それを引き出すだけで処理できるすぐれもの。

日々の運用を考えると、灰を処理するときだけ本来の意図で利用すればよく、デイリーユースでは薪ストーブ下部についた「引き出し」のような感覚で応用しているケースもSNSなどでよく見かけます。

例えば料理用オーブンとしてグラタンやピザを焼いたり。焚き付けの保管用引き出しとして使ってるユーザーもいました。

我が家のAGNI-Cの場合、シーズンオフにはスコップでチマチマ灰かきしなければならず、また細かく散らかりがちな焚き付けの保管にも困っている現状。SNSで他機種の灰受け皿を目撃すると少しうらやましくなっちゃいます。

まとめ

あれこれつらつらと書き連ねましたが、総合評価としては、「大満足」の一言に尽きます。

こう言うともう身も蓋もないですが、やっぱり薪ストーブがカッコいいですよね。その上で、SNSで他の薪ストーブユーザーの薪ストーブを見ても、うちのAGNI-Cの方が魅力的だな、と優越感に浸っています。勝手なものですが、これってめちゃくちゃ幸せなことじゃないですか?

今シーズンは、薪ストーブの周囲をもう少し整備して、本体だけでなく周辺環境も含めて「カッコいいエリア」をしっかり構築したいですね。

ログラックも作ったのはいいのですが、最終的にはキャンパー御用達、snow peakのシェルフコンテナをスタッキングして薪と焚き付けの保管庫にしたいなぁと夢を見ています。

自分にとって居心地の良いエリアを妄想するのもまた楽しみの一つですよね。

それではまた。

コメント

  1. 貞方宏之 より:

    初めまして。貞方と申します。
    久々に岡本のアクセサリーが増えてないかを確認しようとアグニをググったら検索結果に出てきたのでお邪魔しました。
    うちも同じくAGNI-C使いでBESSのカラマスⅢです!家は宇都宮です。
    アグニ、気軽に高性能を満喫できて良いストーブですよね。立ち上がりも早く、子供でも焚き付けられるくらい簡単で助かってます。
    活用術や楽しみ方など、薪ストーブライフについて情報交換できたら嬉しいです。宜しくお願いします。

    • 貞方 より:

      貞方です。
      すみません。先程のコメントは非公開でお願い致します。
      宜しくお願いします!

    • hack_i より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。BESSオーナーでAGNI使ってる方に初めて巡り会いました!さらにカラマスⅢということは私などよりよほど大先輩のオーナーですね。同じ栃木県内ということでこれからもどうぞよろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました