Sonosのある暮らし#1丨Beam+αでサラウンドシステムを構築してみた

おうちのこと
ハカイ
ハカイ

こんにちは、ハカイです。

Sonosという夢のようなスピーカーシステムをご存知でしょうか。

マイホームでの暮らしがスタートしたとき、真っ先に導入したのがこのスピーカー、Sonos Beamです。TVとHDMI接続された外付けのサウンドバーながら、Alexaと連携したスマートスピーカーとしての用途もあり、さらにWi-Fi接続でTV以外の音源とも接続し、家全体のオーディオシステムとしても機能する、まさに一台で何役もこなす我が家筆頭のスマートデバイスです。

もともとBeamとのサラウンドシステム構築を画策していたのですが、当時は最低3台必要なことを認識しておらず、、近々IKEAに再訪して3台目を購入しようと思ってます。嫁には内緒ですよ?

「家電レビュー#4|一台何役?の最強サウンドバーを導入してみた(Sonos Beam)」より

過去のポストで、僕はBeamを中心に据えたサラウンドシステム構築を画策している、と話しましたが、このたびとうとう実現しましたので皆さまにご報告、という訳です。もちろんヨメにはバレています。。


Sonos Beam単体でも効果は十分!

Sonos Beamsは5つのデジタルアンプと4つのフルレンジウーファーで構成され、それ単体でも右・左・センターと3つのスピーカーをその備えているため、バーチャルな3.0chサラウンドに対応しているらしい。

そもそも「サラウンド」とは、音の発生源がが視聴者の周囲を取り囲むように設置することで得られる立体的な音響効果のことで、この効果によって映像の中にいるような感覚が味わえることを「臨場感」と言うらしい。また、「正面からの音」「左前からの音」「右後ろからの音」といった音の位置(聞こえてくる方向、場所)を「チャンネル」といい「ch」で表記するよう。

つまり、Sonos Beamはそれ単体で、前方3方向からの音を発生させているので3.0chという訳ですね。

このch数というのが臨場感にはキモで、たとえばTVでプロ野球中継を観戦していると仮定すると、選手や解説者の音声は正面のスピーカーが主に再生し、観客の声援は後ろや横に配置したスピーカーが再生する。すると、まるで球場に観戦に来ているような感覚が味わえる、らしい。

つまりこのch数が多いほど、サラウンド効果はよりリアルなものになる、ということですね。

ハカイ
ハカイ

偉そうに語りましたが、全てPanasonic様の受け売りです。

Sonos beamを導入してからというもの、TVの音質が明らかに向上しました。関ジャムのスタジオで演奏する生音がより響くようになりましたし、マツコ会議で諭すように語るマツコのくぐもった声を聞き取りやすくなって説得力が増しているように感じたり。地上波で放映される映画のセリフもしっかり耳に届くようになりましたし、何より毎朝出勤前に確認するテレ朝系「グッドモーニング」気象予報士の依田さんの声に妙な深みまで感じてしまう始末。

Beam独自の機能として、会話を明瞭にして聞こえをサポートするスピーチエンハンスメントや、深夜に家族を起こさず楽しめるナイトサウンドまで搭載されているのがありがたいですよね。昨夏は夜な夜なPS4の「Death Stranding」にハマっちゃって、ナイトサウンド機能には助けられました。

ヨメ
ヨメ

まぁ確かにSonos Beamは凄いのですが、ただただ我が家のTVが古すぎて・・・(2010年購入)

PS4→TVで再生するYouTubeも音の拡がりというかスケール感を感じます。AirPlayでストリーミング再生するSpotifyも同じく音質が担保されていて、我が家ながら心地よい音響環境が構築できているなーと実感。深夜のウイスキー&チルタイムが捗りますよこれ。

Beam+SYNFONISKで何が変わったか

すでに前回のポストで触れていましたが、SonosシリーズにIKEA製品が加わったのが1年と少し前のこと。当時Sonosスピーカーとして最も汎用的だったのがSonos One、そのお値段はおおよそ\25,000前後でしたかね、これと比較してブックシェルフ型のSYNFONISKは\15,000を切る価格帯な訳です。

早速購入して我が家の2Fロフトに取り付けたのは昨年3月のこと。

Sonosはスピーカーが増えるたびに、手持ちのiPhoneアプリでスピーカーを追加していく手順が必要になるのですが、スピーカーそのものを登録するというより、スピーカーを「どの部屋」に置くか、という部屋ごとの管理をする訳です。

当時Beamはダイニングルーム、SYFONISKはロフト、それぞれの部屋に設定していました。Sonosシステムが面白い機能の一つに、それぞれ離れた場所に設置したスピーカーを一つのアプリで管理できるところがあります。iPhoneで再生した音楽をどのスピーカーで鳴らすかは自由ってことですね。そして、アプリ操作で部屋それぞれをグルーピングして、両方のスピーカーから全く同じ音楽を流すこともできるんです。(部屋のグループ化

これが本当に素晴らしくって、当時は四六時中1F(ダイニングルーム)と2F(ロフト)でSpotify流しまくってましたね。家全体に広がる一つの音楽。ヨメとムスメには迷惑この上ないことだったでしょうけど、僕は最高の環境に酔いしれていました。

気づけばラインアップに加わっていたポータブルスピーカーであるSonos Moveを我が家のSonosシステムに追加して持ち出せば、もしかするとダイニングでもロフトでも、そしてデッキでも同じ音楽を共有できるということになりますよね。夢が広がります。そこまでして一つの音源にこだわる必要性があるのか、という根本的な疑問は残りますが。

Sonosシリーズの同タイプスピーカーであれば、ステレオペアをつくって更にワイドなステレオサウンドを流すこともできるようです。これもやってみたかったなぁ。

Beam+SYFONISK×2で5.0サラウンドシステムを構築する

そして今。新型コロナウイルス感染がまだ落ち着いていた頃を狙って訪れたはIKEA。そうです。Sonos3台によるワイヤレスサラウンド化を目論み、2台目のSYFONISKをゲットしに行った訳です。そうして連れて帰ってきたSYNFONISK#2。もちろん見栄えは1台目と何ら変わりませんが、相変わらずスタイリッシュでカッコいいです。そして2台目購入とともに、1台目は1Fへお引っ越し。

我が家の1Fリビング・ダイニングルームは、玄関ドアから平行に伸びる長方形なのですが、その長辺のセンターにあたるエリアにTVとSonos Beamは設置されています。一方くつろぎスペースにあたるソファーはTVやBeamから観ると斜めの位置に配置してあるんですね。

我が家のリビング・ダイニング、見取り図はこんな感じ

こうなると、リアスピーカーにあたるSYNFONISKはいったいどこに設置すればいいのか。色々と悩んで、今はSonos Beamから対面にあたる位置に1つ、そしてBeamとソファーとちょうど正三角形を描けるポイントに位置するキッチンスペースに壁掛けで設置してみました。こんな感じです。

TVの前にBeam、リアは色々と悩んだ結果キッチンと対面棚に。ダイニングテーブルに座った状態だと三方向から音が聴こえる臨場感に期待

それぞれSonosアプリで機器登録して、ダイニングルームのBeamを中心としたサラウンドシステムを設定していきます。設定方法は非常にシンプルで、アプリでサラウンド追加をタップし、登録しているSYFONISKを選択するだけ。しばらくの待機時間を経て、突然登録したスピーカーから大音量のサウンドが流れます(位置関係を確認するためのものっぽい)。登録が完了すると、今ままでルームごとに表示されていた各スピーカーがまとまって、アプリ上でサラウンドが構築されたことがわかるようになります。

リアルサラウンド環境は明らかな没入効果をもたらす

こうして割とアッサリ5.0chのリアルサラウンド環境を構築できた訳ですが、設定完了後地デジチャンネルを再生した瞬間から大きな変化を感じます。TVのスピーカーから出力されるサウンドを聴いていたSonos Beam導入前から比較すると雲泥の差。

当然TVスピーカーからの音は一方向のみからやってくるので、自身がどこに位置しているかによってその音量も聞こえやすさも変わってくるのですが、Sonos Beam単体の導入によって3.0chのバーチャルサラウンド効果で音の立体感が増していたところ。

今回のSYNFONISK2台による5.0chリアルサラウンドによって、音源に指向性がなくなりました。前からも後ろからも左右からも響いてくる感じ。映像上の音源の遠近的なものも如実に再現していてビックリ。

PS4でDEATH STRANDINGをプレイしていると、トライク(バイクみたいなもの)の駆動音とミュール(敵です)の足音、発砲音などが異なる位置から聞こえてきます。たまに主人公が引きずり込まれる戦場のシーンでは、上空を飛ぶヘリコプターのプロペラ音、遠くで爆発する爆弾の破裂音、戦闘兵の喚声、再現性が凄まじい。没入効果が高すぎて、ムスメが不貞腐れるまで思わず集中してしまいます。

極めつけは言わずとしれた国民的アニメであるアンパンマン。バイキンマンの去り際定番の「ハヒフヘホ~」の響き方、ドレミ姫の明瞭な歌声、どれも段違い。この文章を書きながらムスメが見てた「メロンパンナとヒヤリコング」では、ドクター・ヒヤリの研究部屋でバイキンマンの話す声がエコーがかっていて、こだまして聴こえる残響をリアスピーカー2機が繊細に表現していて、思わずムスメそっちのけで巻き戻してしまいました。

ヨメ
ヨメ

せっかくのサラウンド効果をアンパンマンで実感するってどうなんでしょう。。

ハカイ
ハカイ

我が家の視聴回数No.1は、ダントツでアンパンマンな訳だからまぁ仕方ないよね・・・

TruePlayがさらに秀逸(だと思う)!

Sonosシステムには、Trueplayというチューニングシステムが搭載されています。TruePlayは、部屋の壁、家具、その他の面からの音の反射を測定しその音響環境に合わせて、スピーカーの出力を微調整する自動音響補正機能とでも呼ぶべきもの。iPhoneを上下に大きく振りながら設置箇所の部屋を歩き回る。傍から見ていると新興宗教の儀式めいた動きですが、各スピーカーから出力されるサウンドを三次元的に動かされるiPhoneで拾い上げて空間認識しているものと思われます。

TruePlay、正直即時的な効果はないのですが、数時間もすると確かに空間に対する音馴染みが良いというか、ダイニングテーブルで晩酌しててもソファーに座ってくつろいでいても、冷蔵庫のツマミを物色しているときだって耳に届く音に変化がない感じ。音場としてのバランスを取りに来たな、という良い意味の感覚があります。

ちょっと設定自体が面倒なんですよね。前述の儀式を1分ほど続ける必要があるし、少しでも雑音が入るとやり直せって言われるんですよ。我が家のように小さな子どもがいるとほぼ不可能ですね。寝静まって後にいざスタートしたらやたらと爆音が鳴って起き出してこないかヒヤヒヤものだし。。

それでも絶対やっといた方がいいですTruePlay。

経験談から気をつけてほしいこと

ここまでお読みいただいて、読者の皆さんにはSonosが作り上げるサラウンドシステムの素晴らしさを十分ご理解いただけたと思いますが、もし感化されて購入した方がいればちょっと気をつけてほしいことが。

TVの設定にご注意を!

Sonos Beamや最新モデルのArcなどに代表されるサウンドバーは、ARC対応のHDMIケーブルでTVと接続することで音声出力が可能となる訳ですが、当初購入してHDMI(ARC)接続を試みたところBeamから音声が再生されることはなく。前述の通り我が家のTVは10年選手。HDMI-ARC端子はあるのですが、きっと年式が古いからだろうと勝手にアタリをつけて、同梱の光オーディオケーブルで接続していました。

光ポートでの接続となると、ただただ音声の出力先を変更しただけで、例えばBeam内蔵のAlexaでTV操作したりすることはできないのです。これもたまたま我が家はNature Remoを導入していたため、Beam(Alexa)→Remo→TVとつないで、実質問題なし。

ただ、音量調節がなんとなく上手くいかず、Beam本体で「ー」ボタンを1回押したときとTVリモコンで同じ動作をしたときと、調節具合が一致しないんですよ。光ポート接続なので、ボリュームコントロールのインプット元が曖昧だったんでしょうね、結局イチイチスマホアプリ立ち上げたりして、なんだか煩雑だなぁと感じていたこの1年間。

このブログをまとめるために改めてBeamとの接続を確認したところ、どうやら我が家のベテランTV、Braviaの場合、HDMI-ARCで接続したあとTV側の音声設定で出力先を選択したり、光音声出力設定を変更したりしなきゃいけないようでした。。

改めてBeam付属のARC対応HDMIケーブルで接続し直し各種設定を調整すると、無事再生されましたよ音声が!TVリモコンでボリュームを調節すると出力先として指定しているオーディオシステム(Sonos Beamのことです)の音量が上下されていて、ちょっとした悩みが解決された感じ。Sonosシステムの真価を如何なく発揮するためには、できるだけHDMI-ARCでの接続をオススメします。

ちなみに、PSやレコーダーなど外部出力機器とTVを接続している場合は、外部機器側の音声出力設定も見直した方が良いらしい。僕の貧弱な耳ではそんな聞き分けでできなさそうなので我が家ではここまでやってませんが。。

リアスピーカーの設置箇所は厳選を!

BeamとSYNFONISK2台でサラウンドシステムを構築した際に、リアスピーカーの一つをキッチンに置いたのは、何かとキッチンで過ごすことの多いヨメでもTVや動画、音楽などの音声を聴きやすくするため。

IKEAのフルタルプという壁掛けレールに引っ掛けて設置。なかなかスマートでいい感じでしたが、、、

しかし、ゆったりくつろぐときに座るソファーやダイニングテーブルの座席によっては、キッチンに設置したスピーカーはリアではなくフロントのような位置関係になってしまい、スピーカー3台が囲む正三角形はリビング・ダイニングのスペースの一部分に限定されているもったいなさを感じていました。

物は試しにと、キッチンのスピーカーを、位置的に真向かいにあたる玄関脇の土間スペースに移動してみました。IKEAで購入したSYNFONISK用のウォールブラケットを活用して取り付け。これ一度使ってみたかったんですよねー。ガッチリ固定できるので、シェルフとしても使えるらしい。せっかくなので植物を置いてみたのがこちら。

ん?右の植物は観葉植物じゃないだろ?そうですよ、我が家自慢の豆苗です

この再構築によって、空間をより広く有効に使えることになったからなのか、音の拡がり方というか全方位感とでもいうのでしょうか。四方八方から僕めがけてやってくるサウンド、臨場感が増したように感じます。我が家のようにBeamの設置箇所とくつろぎスペースを直線的に結べない場合は、リアスピーカーの設置箇所を微調整してみると更に効果的なサラウンドシステムを構築できるかと。

次に目指すは5.1chのリアルサラウンド。Sonos Subがほしい

バーチャルではなくリアルサラウンドで5.0chまで来たらやはり残る0.1ch、つまりウーファーがほしくなりますね。Sonos Hub。たかだか合計3万円程度のSYNFONISKを2台導入するだけで1年かかった我が家で、その2倍超のSubを迎え入れるまでどれほどの家内交渉を繰り広げればいいのか想像もつきませんが、きっと今回のサラウンド環境を構築したときと同等、下手するとそれ以上のサプライズが控えていそうで楽しみです。

前々から狙ってたSonos初のバッテリー内蔵ポータブルスピーカー、Sonos Moveに続いて、更にコンパクトなSonos Roamがリリースされ日本では今夏発売予定らしい。我が家で大活躍するSonos Beamの上位機種に当たるSonos ArcはDolby Atmos対応で音質はBeamの比じゃないらしいし、あと半年ほどBeamの購入タイミングが遅れていたら、奮発してArcにしたかったなぁと少しどうしようもない後悔が過ぎったり。

Sonos沼はまだまだ底が見えそうにありません。Sonos沼の人柱は気になっている方が多そうなので、定期的にアップデートしていきたいと思います。それではまた。

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