こんにちは、夫です。
我が家に導入したい薪ストーブについてあれこれと考えているうちに、気づけばそれが最も不要なシーズンが訪れていて、時の流れの速さに問いたい気分になりました。(GLAYです)
以前のポストにまとめたように、特に昨年秋から冬にかけて、我が家に迎え入れるべきモデルを巡って調べ物に集中したり、実物を見に各所に赴いたり、いそいそと行動していたのですが、結局原点に戻る、ということで。導入予定の薪ストーブを紹介したいと思います。
(トップ画像:製品HPより引用)
僕が決めた薪ストーブはこれだ!
そう、これです。株式会社岡本のAGNI-C。あまり有名な機種ではないですよね。大御所モデルたちを並べたBESS推奨モデルにも当然入ってはいませんでした。
にもかかわらず、なぜこれを?と思う方も多いでしょうね。僕がこのモデルに惹かれたいくつかのポイントを紹介してみます。
株式会社岡本とは?
そもそもですが、メーカー紹介を。薪ストーブAGNIシリーズを手がける岡本は、岐阜にある鋳物メーカー。なんと戦国時代といわれた1500年代に創業し、500年弱の歴史を持つ由緒ある会社のようです。岐阜城にある「時の鐘」も当社がつくられたらしく、ありとあらゆる鋳物製造に精通していると言っても過言ではありません。(HPからの引用です)
そんな老舗鋳物メーカーが満を持してリリースしたのが、メーカー初の薪ストーブであるAGNIシリーズ。薪ストーブ、特に鋳造のものは北米モデルが主流ですので、このAGNIシリーズは、国産初鋳物製薪ストーブということで、その筋では注目されていたんですよ。
AGNIシリーズに惹かれたわけ
AGNIシリーズ、ただ純国産というだけでなく、北米北欧の名だたる薪ストーブと比較しても独自性が高い魅力がいくつかあります。中でも僕が導入を決断したいくつかの特長を紹介します。
1.ハイブリッドな燃焼方式
薪ストーブは、ただただ焼べられた薪を燃やすことで熱放出しているわけではなく、薪の燃焼によって発生した煙に含まれる可燃性ガスをも燃焼しているんですね。これは、燃焼効率を上げる=つまり燃費を良くすることと排気ガスをクリーンにすること、両者にとって必要不可欠な機能なわけです。
これらを実現するために、既存の薪ストーブは大きく二つの燃焼方式に分けられます。一方が、クリーンバーン方式と呼ばれるもの。もう一方が触媒方式と呼ばれるもの。各燃焼方式は、わかりやすく図解されたダッヂウエストジャパンのHPを参照してほしいのですが、メリットを書き殴ると、クリーンバーン方式は操作がシンプルで炎がキレイ。触媒方式は燃焼効率が高いことに尽きますかね。
そして、僕が選んだAGNIシリーズは、なんといずれの燃焼方式も備えたハイブリッド型なんです。クリーンバーン方式による燃焼室内の二次燃焼を促しながら、ツイン触媒も機能して長時間熱を放出し続ける画期的なシステム。いいですよね。
最大の利点は、針葉樹薪でも長時間燃焼を実現できること。薪の種類を選ばないのは、デイリーユーザーにとってありがたいですよね。
2.国産であることの安心・安定感
少し抽象的な表現、かつ主観的ではありますが、やはり「国産」であるだけで製品評価は高いです。日本のものづくりの精神というか「足るを知る」というか、とにかくミニマルであることは僕にとって大きなメリットです。
特にそれが表れるのは、分解性の良さ。AGNIシリーズは、正しい工程さえ踏んで慎重であれば、素人でも部品まで完全に分解できるようです。海外製だと密閉性や細かな部品の連動性などでそうもいかないそうですね。
完全分解できる、ということは、自身でメンテナンスできるということ。何しろ触媒方式でありながらバイパスダンパーなど壊れやすい可動部分がないんです。実際に分解する気になるのかは分かりませんが、素人目線のメンテナンス性の良さは、玄人目線でも当然当てはまるでしょうからね。
3.何より見た目がかわいらしくてシンプル!
ああだこうだと機能面にスポットを当て語ってきましたが、一番惹かれたのはデザイン性でした。
剛健さも華美さもなく、ドブレ社にヴィンテージに近いミニマルデザインでありながら、和の雰囲気も兼ね備える。そして、かわいくないですか!?中性的というか、愛でたくなるような。毎日触っていたいと思うデザインって、薪ストーブを日常利用する側からするとこの上ないメリットだと思います。
天板にはクッキンググリドルが大小3つもついています。何となく某有名なネズミのキャラクターのシルエットを思い出しますね。チャーミング。
シリーズ内のAGNI HUTTEは、2016年にグッドデザイン賞を受賞したみたいです。子犬みたいでこっちもかわいい。
とはいえ躊躇したポイントは・・・
ネットでは様々なページを渡り歩き、ときには都内でAGNIシリーズを取り扱う薪ストーブ屋さんに実物を見に行ったり、情報を仕入れては悩んで悩んで最終的にAGNI-Cを選んだ僕ですが、次の懸念点が、僕の頭の中のGOサインを出させてくれなかったんですよね。もう振り切ったのですが。。
1.バカ高い
本体価格が高いんですよ、ほんと。同スペックの人気機種と比較すると、15~20万円ほど差があります。それだけブランド価値を大切にされているというか、自信を持つ製品である証明なんでしょうけど、我が家にも予算というものがあり。このオーバー分をどう吸収するか、、ほんと頭が痛かったですね。。
2.ツイン触媒によるランニングコストも見逃せない
燃焼効率を格段に上げる触媒方式、ただしこの触媒は以前も説明したように、一つ数万円もするのである。それを二つも!調べたところ交換頻度は3~5年、、我が家の家計を圧迫する莫大な年間支出候補です。
こればかりは、燃費向上によるデイリーな財布への還元分と天秤にかけるべきですよね。まぁ簡単に言えば、結論は先延ばしにして蓋をしました。笑
3.BESSで取り扱えるか
カントリーログを建設する時点で、本来はBESSの推奨モデルが選択肢となりBESSに手配から設置まで実施してもらうことになるのですが、AGNIを選ぶと、AGNI正規販売店より納品され、BESSにて設置施工となるようでした。賠責保険が適用外になるなど変更点はありますが、無事納入されるだけ安心しました。
まとめ
そんなこんなで、無事導入モデルは決まったわけですが、今後も背面の炉壁、煙突の出し方など薪ストーブ関連で判断すべき要素は残存しています。
そのあたりはまた次回。それではまた。
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