こんばんは、夫です。
緊急事態宣言、とうとう全面的に解除されましたね。
4月上旬に政府から発出されてからというもの、どの家庭にも長い長いおうち時間が続いていたことでしょう。我が家では、裸ん坊だった庭の木々たちに色がつき始め、季節の移り変わりをしみじみと感じますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
今年のGWは目下外出自粛期間でした。これだけ外遊びの予定が立たないGWは、生まれてこの方、初めてだったような。皆さんもそうですよね?
幸いにも我が家は建てたばかり。そしてリビングの窓を開放すると、旧宅では考えられないほど広大な庭が広がっています。そろそろ2歳になる生意気が鼻についてきた娘は口を開くたび公園に行きたがるようですが、何とか今のところ庭遊びを十分満喫しているようです。
ご多聞に漏れず、僕も週に3日のリモートワークが始まり、結果平日もおうちで過ごす時間が増えました。土日なんて言わずもがな、予定を立てるのも憚られる状況でしたので、そのほとんどを敷地内で過ごしています。そこでもたげてくるのです、冬のうちからペンディングしていた、庭仕事の優先順位トップを走るタスクが。。
薪棚がない!
そうなんです。以前のポストでも紹介したように、庭の端っこに鎮座した巨木どもを材料として、冬のうちから先行して薪づくりをスタートしていたのですが、いかんせん割った薪を乾燥保管する薪棚が我が家にはありませんでした。
割った薪をどうしていたかというと、これまた庭の隅っこに家造りで余ったフォーバイ材を2枚噛ませ、その上に井桁にして重ねていたんです。もちろん屋根はないので雨ざらしです。ただこれ付け焼き刃に過ぎず、結局スペースを加味せず割られた薪は、薪割り場周辺にそのまま放置されていました。何しろ割って満足するじゃないですか。。保管先が確保されていれば保管するまでが薪割りなのでしょうけど、何だかモチベーションがねぇ。いかんですよね。。帰るまでが遠足的哲学ですよ。
結果幾度の雨と土中から上昇する湿気にさらされ、せっかく精魂込めて割った薪も一部朽ちたり虫が湧いたり場合によって腐りかけたりキノコが生えてたり。まぁ惨憺たる状況にこれは不味いと気づくもなかなか腰が上がらない3月末、、、
そしてステイホーム風が吹き始める
4月上旬、例のコロナ禍によって、世の中は外出自粛に舵が切られ、大衆が半ば自発的におうち時間を満喫しようと画策し始めます。それは決して都会だけの話ではなく、思っていたより強い発信力をもって郊外に位置する僕たち家族の元にもやって来た訳です。
こうして庭づくりの残課題に着手せざるを得なくなったDIY初心者の僕。4月の中旬、ようやく重い腰を上げて薪棚づくりを実行に移すことにしました。もう時間もあるし暖かくなったし、言い訳が効かないですよね。。
薪棚づくりなんて何から始めればいいのかわからない
そう意を決したはいいものの、一体何が必要なのかてんで見当もつきません。でもね、幸いにもSNSを覗けば、薪棚自作なんて軽くこなした経験のあるBESSオーナーたちが星の数ほどいるんですよ。諸先輩方の過去の投稿を遡ったりSNSからブログへ飛んでみたりすると、概要と手順くらいなら把握できるようになりました。
大半のケースは、基礎固め→材料集め→組み立て→屋根取り付け、という順序で制作しているようです。また材料も様々、多くのBESSオーナーたちは、家づくりの残材を使ったから費用はかかってません、なんてラッキーアピールしてましたが、我が家に薪棚を制作できるほど大層な木材は、仮置き場に設置したフォーバイ材2本しかないよ?焚き付けにしかならない程度の切れっ端ならドラム缶3つ分くらいはありますがね。。
仕方ないのでゼロベースで検討することに。
どんな薪棚をつくるべきか
まず僕がぶち当たった壁は、薪棚材料問題です。既出の薪棚を参考にすると、主に木材で建てたものと単管パイプを組み合わせたもの、2つに分けられます。
四六時中雨風に晒され、夏場は強い日差しを浴びることになる薪棚ですから、当然防風や防雨などの耐候性、下手すると1tを超えるような薪を支える頑丈さを兼ね備えなければなりません。
木材の場合、特に防水性においては難があるため、耐候性の高い塗料を塗布する前提での利用になりますよね。つまり塗料代のコストと塗料を塗り直すメンテナンスコストを加味しなければなりません。一方単管パイプ、従来は建築現場で足場材として使われる直径約50mmの鋼材ですが、複数名の大工が乗ることを前提に組まれるものですからタフさは折り紙付き。サビのリスクはありますが、当然木材ほどではなく、長期耐久性も高い素材です。ただ難点はそのものが高価なこと。
結局メンテナンスの時間を確保するか、お金で解決するか、という二択を迫られたわけですが、もう皆さんお気づきの通り。薪棚制作に向けた一歩を踏み出すに数ヶ月かかった僕ですから、迷うことなく後者を選択しました。だってねぇ、年中薪が保管されてるはずの薪棚をどうメンテナンスするの?って話じゃないですか。。つまり、メンテナンス=薪移動ですよね?いやー想像すらしたくないですよ。
まぁこの判断が明らかに考慮漏れだったことに気づく頃には、時すでに遅しと後悔することになるわけですが。
基礎をどうやって設えるべきか
もうひとつの悩みは基礎づくり。SNSやブログでも誰のためかは判然としませんが、薪棚の材料や組み方手順について非常に丁寧に記しているものは多かったのですが、基礎づくりについてはほとんどスルー。皆さんきっと平行のとれた土壌やコンクリートの上にでもこしらえてるんでしょうか。
我が家は外構工事を担当してくれた会社の方も頭を抱えるような地質で、少し掘れば娘の頭大の巨石がゴロゴロ顔を覗かせる奇異な土地です。那須ってそうみたい。さらに伐採・伐根したまま自然の姿が残った庭は水平なんて意識しているわけもなく、薪棚に取り掛かる前、いかに三次元的に真っ直ぐを保つかが目下悩みの種でした。
一度目の挑戦はあえなく失敗に終わる
単管パイプを使うことにした僕が簡単な設計図を書いてイメージしたのは、幅3m×高さ2m×奥行き1mサイズの棚。地面から約10cmほどの高さに下段の棚板をかませ、中間の高さあたりに上段の棚板をかませた2段構えです。この完成図を元にすると、地面と接する支柱は4本。この4本の足元を同じ高さに揃えれば、理論的には水平を維持した薪棚ができるはずです。
もちろんそのためには、4本の支柱の足元を固定する基礎が必要なわけですが、本来は単管パイプがフィットする単管パイプ専用の束石のようなものがあるようです。ただ1つ500円以上するんですよ。なかなか高くて食指が動かず、結局ケチってよくあるコンクリートブロックの空洞部分にパイプを通して固定することにしたんです。
ただ我が家の土壌。コンクリートブロックを固定するために地面に埋めようとすると、まぁ数多くの石塊が発掘されるんです。これが全面土で覆われていれば掘った土量である程度の深さが推定できたでしょうがそれすら叶わず、結局4つのブロックを埋めた先は勾配も相まってまったく水平をとれていませんでした。とはいえ単管パイプですから、最終的に棚板の高さを調整すれば薪棚としての水平は保てるかと安易に考え、支柱1本1本が空へ垂直に伸びているかだけを考慮しながら作業を進めました。
支柱もなんとか安定し、支柱間をつなぐ短辺を設置して、いざ3m長の長辺に取り掛かったところ、やはり当初の煩雑さが祟って綻びが生じるものですね。2本の支柱間なら水平を保てますが、つながった2本の支柱と、3m先にある同じ2本の支柱の高さを調整するのは、水平器を用いても無理がありました。結局主に長辺に位置する3mのパイプがどうしても斜めにずれ込んだりしてぐらつきは解消せず、終いには大きな音をたてて崩れ去っていきました。。(これなかなかテキストで表現するのは難しいですね)
二度目の挑戦は慎重に
一度立方体に組まれた単管パイプがぐにゃりと崩れていく様を目にしてからモチベーションはだだ下がりだったのですが、頻度の下がった通勤時に考えるのは常に薪棚のこと。どう基礎を固定すれば垂直平行を保てるのか、毎日そればかり考えていて、二度目のチャレンジは1週間後の週末のことでした。
一度目の敗因は、基礎であるブロックそのものの水平を維持しようとしなかったこと。この反省を活かし、僕は薪棚が設置される予定のスペースの土壌をすべて掘り返すことにしてやりました。一度真っ更にして邪魔するものがなくなった状態でブロック同士の水平をとれば、よほど安定しないことはないだろう、と。
いつの間にかやる気に漲っていた僕は、二度目にして薪棚2台を設置してやること決意も新たにしていました。基礎づくりにこれだけ悩むならもう二度とやりたくない、その一心で、最低限必要だと考えていた幅3m×高さ2m×奥行き1mサイズを2基同時に仕上げてやろう、そこまでの意気でショベルを握りしめていたのです。
つまり、合計するところ1×6mの面積を大体20cmほどの深さまで堀り起こしたわけですが、出てきた巨石群は約20Lのネコ(カート車)5台分。終盤僕は考古学者のようでしたよ。そうしてできた巨大なスペースに、細心の注意を払って幅と奥行きを測りブロックを設置し、ブロック間に渡した単管パイプを上に載せた水平器で水平を測って、と慎重に慎重に作業を進めました。
支柱である単管パイプには前日の仕事帰りにホームセンターに寄って入手した単管パイプ用の固定ベースでしっかりと固定し、相当に念入りに。この時点で、たかだか1つ500円超の束石をケチって高く付いていることになんて気づいていなかったでしょうね。。
こうして見事mm単位で水平がとれた支柱に16本の単管パイプを通して、屋根のない薪棚の原型が仕上がったのはGWに入る少し前のことでした。縦横にガッチリ締まった薪棚に、はるか数ヶ月前割った薪をしまったあの瞬間。あの日薪棚を眺めながらデッキでプシュッと開けたビールは生涯ベスト20に入る美味さでしたね。
屋根をつける
さて、単管パイプを組めただけで随分な時間と手間をかけ、半ば自己満足に陥っていたわけですが、このままだと空気の通りがよく乾燥しやすくはなったものの、薪の天敵である雨の影響は免れられません。最後の工程である屋根づくりに早急に取り掛かる必要がありました。
屋根材で主に使われるのは波板です。よくマンションの駐輪場の屋根などにも使われるもの。見覚えありますよね?この波板には一般的な塩化ビニル、トタン、ガルバニウムなど材質によって幾つも種類はありましたが、日差しを遮らず、耐衝撃性と耐候性が高いと有名なポリカーボネート樹脂製のものを選びました。なんとその耐久年数は10年ですって。10年後何してるんだろ僕、、そんなこと考えちゃうくらい気の遠い話ですね。
さて、この波板は釘やビスで取り付けるものですので、単管パイプに仕上げた薪棚に直接設置することはできません。波板を固定する垂木を屋根部分に据える必要があるわけですね。垂木止めクランプというものを用いて、単管パイプに垂木をセットしていきます。このクランプを指定箇所に設置して、垂木をコーススレッドなどで固定してやれば、波板の取り付けが可能になります。
波板の向きや屋根の傾斜、垂木の必要本数などはもう自己判断でしたね。僕の場合は、奥行き1mの薪棚に傾斜をつけた屋根をイメージしていたので、大体1.5~2mほどの長さはほしいなぁなんて漠然と考えていたのですが、所詮ホームセンターで販売されているポリカ波板の既定サイズは限られていて、そしてなぜだか尺単位なんですよね、結果他に選択肢はなく、5尺(約1.5m)サイズの波板を購入しました。もう少し軒先を出したかったんですけどね。
垂木も予算の許す限りと、3m幅に対し7本を縦に通すことを想定しましたが、本来丈夫さに配慮するともう少し必要なようです。耐久年数10年のポリカ波板を導入しておいて何ですが、初心者が一人で組んだこの単管パイプ薪棚をそこまで長く愛用する自信がなく、屋根取り付けの時点では「数年持てばいいや」くらいの投げやり感だったのはここだけの話です。
結局屋根材の取り付けは、材料購入から完成まで1日足らず。天候にも恵まれ、薪棚組み立てから屋根取り付けまで雨にも見舞われずすべての工程を遂げたのは、GWに入って2日目のことでした。
出来上がった薪棚はこれだ!
まぁ努力の結晶、ということで、初心者ながら組み立てた薪棚はこちら。
どうです?僕は完成したときにハッキリとこう思いました。
「なんか違う」と。
めちゃダサくないですか?そうです。単管パイプを選んだときも、屋根材にポリカ波板を選んだときにも、もちろん頭の隅っこの方では気づいてはいたんです。いたんですが、気づいていない振りをした結果がこれです。
見栄えが悪いですよね。
なんかこういうのを僕は予定していたはずだったんですよ。
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同じ単管パイプでも、こういうのとか。
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もう後の祭りです。先人たちの成功事例を見るに、後悔ポイントは2つ。
一つは、単管パイプ問題ですね。見栄え悪いですよやっぱ。もちろん分かっていたことですが。耐久性とメンテナンス不要のメリットを重視したわけですが、今後表面を木材で覆うなど、見た目を気にするなら更なる加工が必要ですよね。
もう一つは、安易にチョイスした屋根材ですね。やはり屋根でカッコよさが決まると言っても過言ではないじゃないですか。波板のこの波感覚の小ささがカッコ悪さを助長しているのは間違いないので、波幅が大きい、例えば有名なものではオンデュリンなどがありますが、やっぱいいですよねぇ。なかなかホームセンターには売っておらず諦めたのですが、こうも屋根が与える印象に違いがあるとは露ほどにも思わず。こればかりはすぐにやり直す気にはならないので、なんとか忘れることにします。
自作薪棚、でもいいよ
薪棚が完成してから、薪割りの頻度が確実に増えました。何しろ我が家は丸太が庭にゴロゴロしてますから、薪を作るも放置するも自分次第です。割った薪の保管先があるのは嬉しいですね。とどのつまり変えるまでが遠足理論は当たらずとも遠からず、ということがよくわかりました。
最終的に今回のステイホームを経て、単管パイプ製の薪棚2基が無事竣工したわけですが、最後に僕たち家族の大切な家計から出ていった総額をお伝えして終わりにしたいと思います。
- 単管パイプ(1m×12本、2m×8本、3m×20本):45,000円
- クランプ(直交×56個、自在×8個、垂木止め×14個):15,000円
- 固定ベース×8個:2,500円
- ブロック×6個:900円
- ポリカ波板(3尺)×12枚:13,000円
- 垂木(1.5m×7本分)1,500円
占めて合計78,000円です。ビスやコーススレッド、買い足した道具類は含んでいません。どうですか?2基とはいえ10万円近い薪棚。。男のロマンと自分には言い聞かせてますが、製作途中からもう後戻りできない迷路に入り込んだ実感はあって、後は嫁にどう言い訳するか、または言い訳せずとも理解してもらえるよう、薪棚製作に汗をかく姿をいかに網膜に焼き付けるかそればかり考えていました。
せっかくコストを掛けて仕上げたものですので、これからのマイナーアップデートは継続していくつもり。それにしても屋根材、、、
これから薪棚DIYに打ち込むどなたかの精神的フォローになりますよう。それではまた。
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