コンニチハ、ハカイデス
おうち時間を満喫することが本当に多かったこの1年間。まだまだステイホーム推しは続いていきそうで、改めて快適なマイホーム暮らしに投資していかなきゃいけない時代なんだなーと強く感じます。
幸いにも人類初の新型コロナウイルスが発見される少し前にBESSのカントリーログを建てた僕たち家族。
それは移住を伴う人生の転機とも言えるものでしたが、カントリーログでの生活は控えめに言っても素晴らしい。細かなことを挙げ始めれば枚挙に暇がありませんが、とにかく充実しています。
マイホームを建てることを決めてから、産まれたばかりの娘を連れて色々な場所を巡り、ああでもないここでもないと言い合って、当時思い描いていた生活シーンを一つ一つ建築プランに落とし込んだあの苦労が奏功して、今の毎日が成り立ってるんだな、とつくづく身に染みます。
そう、所詮人間の想像なんてバーチャルだ。
人生一度だけの大きな買い物、一片の後悔もしたくないと、分からないことはとことん調べ、恥を忍んで分かる方に尋ね、時には初対面の方に不躾なお願いをしたり足を運ぶことを躊躇わない姿勢でプランを練ったはずなのに、、、
あるんですよ、後悔ポイントが。
いざ住んでみると、「ココこうしておけはよかったな」とか「なんでココこうなってるんだろう」とか。
しまいには、「なんでもっとココのこと考えなかったんだよ」と過去の自分に悪態をつき始めます。
こういうことを人は「ないものねだり」と呼びます。
昔よく聴きましたよ、KANA-BOON。突如響く中華鍋の音に軽快なギターサウンド、続くキャッチーなメロディ。カップルがお互いに「ないものねだり」してすれ違い合う様が歌詞とMVでうまく表現されていて、ダンサブルな曲調とのギャップが面白い。
MVでボーカルの鮪くんとカップルを演じる女優の岸井ゆきのさんは、当時に比べると今は引っ張りだこで、ドラマやCMで観る機会が増えましたね。時の流れを感じます。
音楽ブログでしたっけ?ココ。
、、気を取り直して、本筋に戻りますが。
まぁカップルもそうですが、相手が「ああしてくれるはずだ」とか「こうしてくれないの」とか、あくまでも想像の範疇であって、現実とのギャップは少なからずある訳ですよ。
家づくりも一緒で、未来の僕たちは「ああするはずだ」とか「こういうことを求めるだろう」とか、想像でしかないんですよね。過去の僕から見た未来が、今の僕と少しだけズレていた、というだけで。所詮人間の想像はリアルではなくバーチャルだってことですね。
前置き、長くないですか。。。
暮らし始めて思う、こうしておけばよかったこと
まぁそうは言っても今更後戻りはできないマイホーム。せめて気持ちだけは曝け出しておきたいということで、「こうしておけばよかった」5選を紹介しようかと。これからカントリーログを建てる方の参考にでもなればと思います。
土間をもっと拡張しておけばよかった
後悔レベル:★★★★★
これは引っ越して1ヶ月後くらいからずーっと感じています。これから先もずーっと感じることでしょう。拡張工事でもしようかしら?
元々我が家の土間は、多少拡張したつもりのサイズ感です。プランニングの頃から、土間で植木の世話をしたりちよっとしたDIYくらいこなせるようにしたいなーという考えもあって。土間の一番のメリットは「室内でありながら汚してもいい」という素敵な矛盾にありますもんね。
ただ、BESSのLOGWAYって土間が極端で。僕たちがよく通っていたLOGWAY川口はザ・スタンダードとでも言うべきサイズ感。カタログの標準サイズとほぼほぼイコールだったように思います。熊谷に行ったり藤沢に行ったりしましたが、川口より広い土間モデルは、1Fの半分近くを土間で埋め尽くす土間リビングスタイルしかないんですよ。何という極端、、、
結局川口のカントリーログを参考に、縦横+αという感じで慎重に計測して決めたサイズは幅が約410cm(=リビング幅です)×奥行きは最大約130cm。これには階段側に移動させた掃き出し窓の兼ね合いもあり、これ以上の奥に伸ばせなかった事情も。幅はともかく、やはり奥行きの130cmが全くです。住み始めて感じますが、欲を言えば200cmほどは欲しかったですね。
正直思い描いていた植木の世話やDIYには全く足りていません。特に薪ストーブを稼働し始める11月あたりから、土間はの輪郭に沿ってハースゲートを設置するので、尚更狭く感じます。
土間活用においてもう一つのネックは、土間から外へ抜ける動線が玄関しかないことですかね。基本閉鎖されたエリアなので、割と埃が溜まりやすい。薪ストーブ内部に積もる灰を処理するときも土間周辺がモヤっとしちゃって気持ちが萎えますね。
せめてサイズは問わないので掃き出し窓でもあればなーなんて思うのですが、僕たちはデッキ拡張プランから、標準モデルでは土間に設置された掃き出し窓を90°振ってリビング側に移動しちゃったんでした。残念。後悔はこうして積もります。
土間が掃除しにくいエリアに認定されてしまうと汚してまで使い倒そうという気力が削がれ、結局当初のプランと大きく逸れた実状です。
「室内でありながら汚してもいい」という素敵な矛盾はどこいったんでしょう。。
方角と家の向きを熟慮すればよかった
後悔レベル:★★★☆☆
天日を家に取り込んだり、外干しであれば洗濯物の乾燥具合に大きく影響したり、窓、部屋、家そのものがどちらの方角を向いているのかはマイホーム建築、購入を決める上で重要視されることが多いですよね。
我が家の場合は、マイホームの建つエリア以外の敷地を有効活用することや比較的クルマ通りの多い敷地に接した県道からの視界を憂慮して、家の四辺のいずれかと接道を平行にし、かつ極力道寄りに建築スペースを設けました。
敷地に接した県道はほぼ東西(やや南西〜北東)に走っているので、家の四辺がほぼキレイに東西南北を向くことになります。接道面かその脇に玄関を設え、道向かいにデッキを向ければ、そこから広がる庭エリアを広く確保でき、更に家そのものが目隠しになって庭遊びに人の目を気にする必要がなくなるかな、と。
駐車場スペースや人の歩く動線を考えると、玄関は西向き、デッキを90°拡張すれば、付随するリビングの掃き出し窓も真南を向くことになり、あぁこれはいいなぁと。
元々約1,000㎡というだだっ広い敷地に建てる前提がある我が家だけに、首都圏にありがちな、やれ建ぺい率だ容積率だ、やれ隣家の影になって採光が、などという悩みがほぼ皆無。採光で気になるのはそれこそ周囲の樹高くらいのものだったので、たまたま諸条件が噛み合っただけであまり深く考えもせず短絡的に決めちゃったのが家の向きです。
1年経って思うのは、もう少し朝日を取り入れたかったなぁと思います。前述の通り、玄関をほぼ西に向けたことで、東を向くのはキッチンの横すべり出し窓とトイレの換気窓のみ。立地的には朝の日の出とともに陽射しがパァーッと降り注ぐ土地です。家庭菜園やレイズドベッドの野花たちが最も元気そうに見える瞬間。その朝日を家の中に取り入れられないのか何とも残念。
最近日の出が早くなり始めてから、僕より早く、日の出の少し後くらいに起きるヨメは、起き抜けにコンパクトなキッチン窓のカーテンを開けて、朝日を浴びています。日光が強いので780×55mcmの小さな横すべり出し窓でもダイニングテーブルを照らし出すくらいの明るさを得られますが、これが大きな掃き出し窓だったら、と思うと、ねぇ。
とは言いつつ、土間に設けた縦長の縦すべり出し窓や玄関ドアのステンドグラスの隙間から入ってくる夕日はそれはそれでとてもキレイで、一日の終わりをふっと感じられて僕は気に入っています。やはり、ないものねだり。
お客様の視線と動線をもう少し考慮すればよかった
後悔レベル:★★★★☆
カントリーログの、ある意味開放感を得られるメリットでもある、玄関から縦に伸びるリビング・ダイニング。この空間でほとんどの用が足せるので、ある意味玄関を開ければすぐに外とつながるこのエリアでおうち時間の大半を過ごしているといっても過言ではありません。
この間取り、知人友人が遊びに来たときは特に気にはならないのですが、宅急便の業者さんやご近所の初見の方などが来られた際に、生活感のあるリビング・ダイニングが丸見えというのはちょっとなぁと感じることが増えました。あまり中まで見られたくない相手やタイミングだったときは、わざわざデッキの端まで出向いて対応することが今ではもっぱらになっています。
玄関のリビングの間に視界を遮る何かを噛ませることはできなかったか
そんな折、マイホーム暮らしを始めて半年も経ち、良くも悪くも我が家の使用感に慣れ出した頃Instagramで見つけたのがこのポスト。
画像だけだと少し分かりにくいと思いますが、玄関ドアを開けると目前には天井までつながる壁。その先はオーナーさんの本来の三和土(たたき)兼WICのような扱いの半土間スペースがつくられている。来客は土間伝いに向かって左へ通すとリビングが広がる、ここからの眺めは標準モデルとほぼ同じですね。
これ、超オシャレじゃないですか?内外の生活スペースをしっかり区別しながら、家内の生活動線と外部とのコミュニケーションを両立させている。奇をてらってる感じに見えなくもないですが、例えば住人の靴が散らかってもお客さんの視線に晒すこともなく、家から出かけたり帰って来てすぐに上着類を脱ぎ着できる。このご時世、この半土間スペースに消毒スプレーなどを置いておけば、リビングに持ち込む感染リスクを低減できますし、非常に実用的です。
更に言えば、お客さん視点になってみると、玄関ドアを開けた瞬間目の前にそびえ立つ木目の濃い壁合板にまず圧倒され、ワクワクしながら脇へ伸びる土間の延長へ目を向けると、その先には薪ストーブ。少し歩くと右手に開放感のあるリビング!見上げると吹き抜け越しに2Fロフトまで視界に入って、三次元的な空間の広がりを感じますよね。
いやー勝手ながら、この間取りを見たとき「やられた!」と思いました。そしてこの間取りでプランニングできるあたり、僕たち家族よりはるかに「未来の暮らし」が想像できていた訳ですね。脱帽です。
でもこのポストをパッと見た瞬間、僕は「なぜ1Fの限られたスペースをこうも自由に使えるのか」と疑問を覚えました。よーく確認すると謎が解けるんですが。
そうなんです。このポストのオーナーさん宅は、標準モデルで1Fに備えられる寝室がないんですよ。約7.2畳の寝室スペースを上手いこと活用して、来客から視界を遮る半土間スペースと、L字に伸びる土間を実現している訳です。1F寝室、僕たち家族が重要視したポイント。。果たしてそれは正解だったのか。
寝室は本当に1Fでないといけなかったのか?
BESSのモデルを選んだり間取りを検討したりする際に、なんだか頑なに「1F寝室」にこだわっていた僕たち家族。
あれだけこだわっていたものの、1年を通して暮らしてみて感じるデメリットも多いです。
- サイズの大きい掃き出し窓があったところで、視線が気になって開放しにくいこと(実際していないこと)
- 暑さが酷な熱帯夜、窓を開けて寝たくても防犯上そうもいかないこと
- 寒さの厳しい真冬の夜、どれだけ土間で薪ストーブを焚いてもその熱は寝室へ届きやしないこと
今となってはなぜあれほど1Fにこだわっていまのか僕には皆目記憶がなく、ヨメに1F寝室について聞いてみると、
先にベッドに入る娘たちの様子を家事しながら確認しやすいので気に入ってるよ。突然起きて泣き出してもすぐにあやしに行けるし。
とのこと。
・・・
なるほど。確かにそうなんですが。
そんなシーン、あと数年も経たないうちになくなるだろうな、と。ダブルベッドを並べたこの1F寝室に娘2人と頭を揃えて眠る日かあと10年も続くのか、と。。
そう思うと先ほどの事例のように、1F寝室とを隔てるボロックス合板なんてぶち破ってしまっても良かったのかなぁなんて今更ながら考えます。
近い将来カントリーログオーナーになるこちらのポストでも、気前良くボロックス壁をぶち抜いて、ワークエリア&ファミリークローゼットとして活用する例が。標準モデルの完成度からこの決断へ至る意思に自分の庶民性を強く感じます。。
ないものねだり、ですねぇ
もしプランニングの頃に戻るなら、なんで妄想をしちゃいますが、僕が惚れた@coutryloghouseさんの間取りをそのまま丸パクリしつつ、半土間のWICをそのまま洗面所やキッチンへと繋げて、土足で行き来できる動線を確保したいなーなんて考えます。またお客さん側も土間から直接手洗い場までつながる動線が確保できたらいいてすね。玄関向かいの壁脇に立水栓でも設置しとけばいいかしら。
新型コロナウイルス感染対策を間取りに取り入れるあたり、withコロナのマイホーム建築におけるnew normalなのかもしれません。
横すべり出し窓がもっとほしかった
後悔レベル:★★☆☆☆
BESSの家で多用されるすべり出し窓。引き違い窓と異なりコンパクトに収められるので見た目のスッキリさが売りですよね。我が家にもいくつか設置されているのですが、そのほとんどが縦すべり出し窓。1年間暮らしてみて、特に南北方向にある窓には横すべり出し窓を採用しておけばよかったなーと感じることがありました。
横すべり出し窓は、同じ滑り出しでも、窓の下側が持ち上がり庇のような形状で開閉できる窓です。この窓の一番のメリットは、雨の日でも開けておけるところ。我が家は折れ屋根が東西に伸びるカントリーログなので、南北に向く縦すべり出し窓は雨の日なかなか開けにくいです。去年の梅雨時、それこそ換気したいのに、なかなか窓が開けられないモヤモヤに悩みました。
プランニングの頃、BESSの担当者にすべり出し窓について相談したことがあるのですが、ログハウスはログ壁が調湿性を持っているため、雨天時窓を開けると外の湿気が入り室内湿度が上がること(つまり換気は各部屋の換気口で十分なこと)、横すべり出し窓の場合開口が小さく換気性能として劣ることから、横すべり出し窓主体にした方がいいとアドバイスがあり、貴重な意見だなとそのまま進めたんですよね。
あのアドバイスが間違っていたとは全然思いませんが、去年の経験からすると室内の湿度に振り回され除湿機を買った経緯もあり、ログハウスの調湿性を鵜呑みにできるものでもないかな、と思います。そして窓が開いていることがある種の安心感をもたらすことも往々にしてあるので、せめて2Fロフトや洋室の窓は横すべり出し窓にしておけば良かったかな、と。南北には、洗面所やお風呂も含め全部で5つの縦すべり出し窓があります。改めて数えてみると思った以上にありますね。。
暮らし始めて思う、こうしておいてよかったこと
とまぁ、なんだか後悔ばかりのマイホームみたいに捉えられちゃったかもしれませんが、そんなことないんです。挙げ始めたらちょっとキリがないだけで、概ね満足してるんですよ。なんか弁解しているみたいで癪なのですが、プランニングが実って大満足していることを最後にまとめておきます。
あったらいい、を叶えるスペース、それはグルニエ
グルニエ、検討途中で一度諦めていた時期もありますが、最終的に拵えておいてよかったと思う設備の一つです。今我が家のグルニエはシーズンものの収納場所として機能していますが、あれだけ広大なスペースを用意できるのはグルニエを置いて他にありません。シーズンものって場所を取るんですよね、扇風機然り、クリスマスツリー然り。あまり行けなくなったスノーボード関連のグッヅもグルニエに大切に仕舞っています。高さはそこまで確保できないので、三次元的に無駄をするスペースがなく、理想的な空間遣いと言えます。
お昼時の温かな陽光を感じられる吹き抜けの南向きFIX窓
我が家はちょうど玄関の上、ロフトの手摺からギリギリ手が届く高さにFIX窓を設けています。そのサイズ、670×570mmと我が家で最もコンパクト。建築プラン〆切直前に希望したので、細かな位置調整ができず、窓枠の一部が折れ屋根にかかってしまっている点は不本意ながら、リビングのソファーに横になっていると気持ちよく陽光が降り注いできて、日の当たる箇所に太陽の穏やかな温かみを感じて心地よいです。
小さくても周囲の遮蔽物もないのでしっかり日光を取り入れられているのでしょうね。さりげないお気に入りです。
ひときわ大きな天窓の存在感!
我が家吹き抜けの天窓を標準サイズより一回り大きくしました。1100mm四辺の正方形に近い天窓。ほぼ真西を向いていて、窓の先には空の青と樹々の緑が実に映える。夕方に差し掛かる前になると、少し傾いた太陽から真っ直ぐ陽射しが入ってきます。
個人的に好きなのは雨の日。少し開放すると天窓を叩く軽快な雨音が聴こえてきて、このテンポに揺られながら過ぎていく時間が穏やか。大荒れの日や風が強い日を過ぎて少し濁った窓面を見ると、掃除が大変だなぁとか気が萎えたりすることもあるんですが、そういうところもひっくるめて思い入れの強いポイントです。
実際数ヶ月前に天窓を掃除しに屋根に上がったのですが危うく落ちそうになりましたしね。。
おしまいに
僕たち家族のカントリーログも十分気に入っていて、本当に幸せなマイホーム暮らしを送っているなと実感しているのですが、隣の芝生は青いし隣の花は赤いし、隣の家の白米は白し麦飯でも美味そうに見える。ないものねだりは尽きることがないですね。
今後新しいカントリーログをSNSで発見するたびに憧れては羨んでを繰り返していきそうですが、それに負けないくらい味のあっておもしろいカントリーログにしていきたいと決意を新たにします。我が家はまだ完成してませんからね。これからも成長記録を見守っていただければと思います。
それではまた。
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